台湾戯曲センターがオープン、蔡総統「台湾のソフトパワー示す」

台湾戯曲センターがオープン、蔡総統「台湾のソフトパワー示す」

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 中華民国(台湾)にとって初めての「国家レベル」の伝統演劇専用劇場、台湾戯曲センター(Taiwan Traditional Theatre Center= The Xiqu Center of Taiwan)が3日に正式にオープンし、蔡英文総統、文化部(日本の省レベルに相当)の鄭麗君部長(大臣)がオープンセレモニーに出席、伝統的な演劇の保存と継承の政策方向を発表した。

 蔡英文総統はあいさつの中で、台湾戯曲センターが10年間の準備と建設を経て正式にオープンすることは台湾における伝統的な演劇の発展にとってのマイルストーンであり、さらには台湾の社会が注目する大きな出来事だと指摘。「台湾のように、これほど多様な演劇、例えば『客家戯』、『歌仔戲』、『崑曲』、『京劇』、『豫劇』などを持つところは大変珍しい。これらはみな台湾のソフトパワーだ」と説明した。

 蔡総統は、台湾に伝統芸術専門の公演施設がこれまでずっとなかったことに触れ、「ようやく『家』が出来た。演劇のためだけに設計された施設で、今後ここで披露されるコンテンツは伝統とイノベーションを兼ね備えたものだ。台湾の人々が演劇を知るための窓になる」と述べた。そしてさらに、政府が伝統芸術の普及と発展を図る方向として、ハード面での整備の他、伝統演劇を受け継いでいく人材の育成と体験教育の計画などを挙げた。

 文化部では来年、特別計画としての経費を設け、4年間にわたる「台湾伝統劇団拡大計画」、「国家レベル無形文化資産登録-重要伝統芸術保存者(団体)と継承者による伝習公演及び工芸示範、並びに普及計画」、「伝統的な芸術を本来の『生態系』に戻し、持続可能な発展を可能にするための、より多くのオリジナル作品とパフォーマーの育成」に乗り出す。

 文化部の鄭麗君部長は、台湾北東部・宜蘭県にある国立伝統芸術センター伝統芸術文化パークと台湾戯曲センター、さらに計画中の台湾南部・高雄市の高雄伝統芸術パーク(高雄伝芸園区)は将来、台湾が伝統芸術の保存を促進するためのベースになるとし、「より多くの人々に、観劇が再び生活の重要な一部になったと感じさせる。みなが誘い合って芝居を見に来るようにすることは文化部の重要な施政目標だ」と話した。

Taiwan Today:2017年10月6日

写真提供:中央社
 台湾戯曲センターが3日に正式にオープンした。蔡英文総統は式典に出席して伝統的な演劇の保存と継承の政策方向を発表、台湾の様々な演劇はソフトパワーだと強調した。写真はセレモニーで披露された京劇。