岩手県教育長が台湾の教育部で講演、東日本大震災の経験をもとに学校防災交流を促進

岩手県教育長が台湾の教育部で講演、東日本大震災の経験をもとに学校防災交流を促進


教育部「跨文化大使講座」で講演する岩手県教育委員会の高橋嘉行・教育長

 岩手県教育委員会の高橋嘉行・教育長、沢口良夫・指導主事、岩手県商工労働観光部の中嶋英俊・課長ら一行が、教育部(文部科学省に相当)からの招請を受け、台日の学校間の防災交流チャンネル構築を話し合うため11月7日~同10日に訪台し、教育部「跨文化大使講座」で講演し、東日本大震災における防災教育の経験について語った。

 このなかで高橋教育長は、台湾と日本はいずれも地震と台風が頻発し、両国の各界は日頃から相互支援を行っており、学生たちに防災教育の概念を実践するために双方の学校が防災をテーマにその経験を分かち合う交流を行うことは、実務的かつ大きな意義があることだとの考えを示した。

 高橋教育長は、今回の講座の中で、花蓮県四維高校の教諭・生徒らを前に、岩手県における東日本大震災の津波災害発生前の防災教育と災害発生後の復興教育について語った。岩手県は同震災で約30万人が影響を受け、現在も約1万人が避難生活を続けているが、事前の防災教育の実践により、20メートルの高さの津波が襲来しても、学生が1人も死亡しなかった事例を紹介し、学生らに普段から十分に準備しておくよう呼びかけた。震災発生後に岩手県では、命を守るための教育、周囲への関心、十分な準備を学校教育の核心価値としており、岩手県のすべての学生らがこの方向に向かって努力していることを強調した。

 高橋教育長は、日本の文部科学省からグローバルスーパーハイスクール指定校である岩手県立盛岡第一高校が今後、台湾の学校と実質的な交流を行っていくことを期待した。

 講演の最後に、高橋教育長は、「台湾と交流を進めることができてうれしい。今回の交流を通して台湾と日本の防災教育交流に貢献したい。帰国後、岩手県の各レベルの学校が台湾との交流を深め、東日本大震災における津波被害に関する関連資料および経験を台湾の地震研究センターの参考となるよう提供し、岩手大学と東華大学との防災研究協力に役立てたい」と述べた。

 高橋教育長一行は今回、教育部、国立台湾大学、国立東華大学、台北市立松山高校、台北市立興隆小学校、新北市立建国小学校、行政院東部連合サービスセンター、花蓮県政府、台湾東部地震研究センター、防災教育センター、花蓮県四維高校、慈済附属中学校などと交流し、各機関を訪問した際には東日本大震災への台湾の人々からの支援に感謝の意を表し、岩手県知事からの台湾の学校との交流強化の意欲を伝達した。


東華大学訪問


花蓮教育処訪問

【2017年11月10日 教育部】