李逸洋・駐日代表が第11回「日台交流サミットIZA鎌倉」に出席
第11回「日台交流サミットIZA(いざ)鎌倉」が11月4日、神奈川県鎌倉市で盛大に開催され、台湾と日本の地方議会および民間団体などから300名余りが一堂に会し、外交、安全保障、経済、文化などのテーマについて交流と対話を行った。同サミットでは「神奈川宣言」が共同発表され、双方の協力を深め、民主的サプライチェーンを確立していく決意が示された。
会場では頼清徳総統(大統領)からの祝賀のビデオメッセージが放映され、た。このなかで頼総統は、今回初めて関東地方で日台交流サミットが開催され、古都・鎌倉の昨年の台南からバトンが引き継がれたことは、「古都の継承」を象徴し、台日地方交流の新たな1ページを開いたと挨拶した。また、頼総統は、台湾の国民を代表し、高市早苗・自民党総裁が日本第104代首相に選出されたことに祝意を寄せ、日本の国運隆盛と国民生活の安定を祈念した。
李逸洋・駐日代表は、高市首相が「日本・ASEAN首脳会議」で、台湾海峡の平和と安定が地域の安全保障に深く関係しており、力や威圧による一方的な現状変更の試みに反対する立場を示し、日米首脳会談でも台湾海峡の平和と安定の重要性を改めて確認したと言及したことについて、「高市首相が今後の台湾海峡およびインド太平洋地域の平和と安定に大きく貢献すると確信している」と強調し、台日双方が引き続き、地域平和、国家戦略、経済安全保障、ハイテク産業、社会の強靭化、中国による認知戦など、幅広い分野で協力を一層強化していくことが極めて重要であるとの認識を示した。
また、李代表は、最近の国際外交の新しい潮流として、「民主的サプライチェーン」が「赤いサプライチェーン」と対抗する構造となるとの見方を示し、ハイテク産業の中で、台湾と日本にはそれぞれの優位性があり、台湾は世界の最先端チップとAIサーバーの90%を生産し、半導体パッケージング・テスティングの分野でも世界をリードしていると述べ、さらに半導体の設計では世界で米国が1位、台湾が2位、日本は半導体製造装置が世界の30%、半導体材料は50%を占めていることを説明した。また、量子テクノロジーは米国が1位、日本は2位であり、台日両国が先端技術においても相互補完性と協力の潜在力を示しているとの認識を示した。そのうえで李代表は、「台日が今後それぞれの得意分野を発揮して、AI(人工知能)、再生可能エネルギー、ドローン、ロボット、低軌道衛星、次世代通信、AI医療、バイオテクノロジー、先進材料などの分野で、連携を強化し、ウィンウィンの関係を作り出すことを確信している」と述べ、世界のサプライチェーンの安定と新たな貢献の創出により、台日両国の国力向上に向けて共に取り組んでいくことに意欲を示した。
同サミットで採択された「神奈川宣言」では、台湾海峡の平和と安定はインド太平洋の安全と繁栄の要であり、国連総会第2758号決議が台湾を国際社会から排除するものではないとの認識で台日双方が一致した。同宣言では、国連総会第2758号決議の誤った解釈と濫用が国際社会の利益を損なうものであると指摘し、改めて台湾に対する断固たる支持が表明された。また、台湾がCPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)への台湾の加盟や日台経済連携協定(EPA)の推進を呼びかけ、経済・産業協力を深めるとともに、防災、防疫など公共安全分野についても地方交流と人々のつながりを強化し、信頼できる強靭な「民主的サプライチェーン」を共に深化させていくことなどが盛り込まれた。
このあとの歓迎交流会で挨拶した李代表は、「神奈川宣言」で台湾のWHO(世界保健機関)、CPTPP、ICAO(国際民間航空機関)、ICPO(国際刑事警察機構)などの国際機関への参加支持が明確に表明されたことに感謝の意を表し、中国による国連総会第2758号決議の誤った解釈と濫用に対しても、毅然とした立場で反論し、具体的な行動で台湾を支持した公正で勇気ある姿勢に深い感謝の意を表した。
同サミットでは、次回サミットを名古屋で開催することが発表され、「全国日台友好議員協議会」の藤田和秀会長と名古屋市議会が共にタスキを引き継いだ。
「日台交流サミット」は2015年に石川県金沢市で初開催されて以来、和歌山、熊本、高雄、富山、加賀、神戸、高知、仙台、台南で開催され、地方議会と民間交流の重要なプラットフォームとなっている。同サミット出席者らは、引き続き対話と協力を深め、台日関係はますます緊密となることを一致して期待している。

松中健司・日台交流サミットIZA鎌倉実行委員会副委員長による交流会挨拶

李逸洋・駐日代表(前列中央)、康裕成・高雄市議会議長(前列右3)、邱莉莉・台南市議会議長(前列左2)、藤田和秀・全国日台友好議員協議会会長/名古屋市議会議員(前列左1)と次回開催地の名古屋市議会議員ら



