故宮の国宝『翠玉白菜』、チェコでの展示終えて台湾へ
約9,000㎞離れたチェコ・プラハでの3か月余りの展示を終え、国立故宮博物院の国宝『翠玉白菜』を含む文物が無事台湾に戻ってきた。国立故宮博物院は29日、『翠玉白菜』の帰国を歓迎する記者会見を開催した。記者会見には同博物院の蕭宗煌院長、黄永泰副院長、余佩瑾副院長のほか、チェコ国立博物館のミハル・ルケシュ(Michal Lukeš)館長、Petr Brůha副館長およびそのチーム、チェコ経済文化弁事処のDavid Steinke代表(台湾におけるチェコ大使に相当)も同席した。『翠玉白菜』は故宮北院(台北市)で2月22日まで展示され、その後は3月5日から6月7日まで故宮南院(嘉義県)で展示される。
『翠玉白菜』は故宮博物院が収蔵する文物の中でも特に高い人気を誇る。海外での展示は2014年に東京で行われた故宮展以来、2度目のこと。
蕭宗煌院長は、チェコでの故宮展開催中、チェコ国立博物館のルケシュ館長およびそのチームがその専門性を発揮し、最高水準で故宮の貴重な文物を展示し、展示終了後、すべての文物を安全に台湾まで送り届けてくれたことに深く感した。そして、これは台湾とチェコの長年にわたる協力関係における専門性と相互信頼のたまものだと述べた。また、行政院(内閣)および立法院(国会議員)の与野党各界からの支援に感謝するとともに、チェコ議会および台湾とチェコの政府機関の尽力により、2024年4月にチェコで文化財保護法が改正され、司法上の差押え免除が保障条項として盛り込まれたこと、それにより故宮の文物の海外展示に明確かつ強固な法的基盤が整ったことにも感謝した。(※従来の法制度であれば、中国が「一つの中国」原則を振りかざし、「台湾の文物は中国のもの」と主張してチェコに搬送された故宮の文物を差し押さるリスクがあったため。台湾は故宮の文物を海外に貸し出す際、相手国で差し押さえされない法的保障を求めている)
蕭院長はまた、2025年のチェコ国立博物館の来館者数が過去最多の延べ138万人に達したこと、そのうち故宮展の来館者が約34万人を占めたことを紹介し、文化が言語や地域を越える力を持つことを示したと胸を張った。また、ルケシュ館長が開幕時に語った「故宮は真の友人でない相手に貴重な文物を貸し出さない」という言葉は、台湾とチェコの友好関係の素晴らしさを象徴するものだと指摘。今後も故宮はこの友情を引き継ぎ、チェコでの故宮展の成功を一つの区切りとすると同時に、次の協力の出発点と位置づけたいとし、すでに双方でキュレーションチームを組織し、台湾での「返礼展」開催へ向けた協力を進めていることを明らかにした。
これに対してチェコ国立博物館のルケシュ館長も、過去数か月にわたる故宮チームとの緊密な協力に心から感謝するとともに、故宮から借り受けていたすべての文物を無事台湾へ返還したことを報告した。そして、故宮の蕭院長および関係者から寄せられた高い信頼に感謝し、その信頼を大切にしながら、常に最高水準の展示と文物保護に努めてきたと語った。ルケシュ館長は、今回の故宮展に延べ34万人が足を運んだことに言及し、これはチェコ国立博物館の歴史で最も成功した展示の一つであると同時に、2025年の欧州における重要な文化イベントの一つでもあったと振り返った。
チェコの故宮展は、2025年の故宮創立100周年記念の目玉事業の一つとして行われた。展示は2025年9月11日から12月31日までチェコ国立博物館で開催され、国宝『翠玉白菜』のほか、『多宝格』、『清院本・清明上河図』など131点の貴重な文物がデジタル展示とあわせて紹介され、欧州の観客から大きな反響を得た。
Taiwan Today:2026年1月30日
写真提供:国立故宮博物院
約9,000㎞離れたチェコ・プラハでの3か月余りの展示を終え、国立故宮博物院の国宝『翠玉白菜』を含む文物が無事台湾に戻ってきた。国立故宮博物院は29日、『翠玉白菜』の帰国を歓迎する記者会見を開催した。今後、『翠玉白菜』は故宮北院(台北市)で2月22日まで展示され、その後は3月5日から6月7日まで故宮南院(嘉義県)で展示される。
