583系寝台電車の台湾への譲渡調印式が開催

583系寝台電車の台湾への譲渡調印式が開催


左より、謝長廷・駐日代表、洪世佑・国立台湾博物館館長、鄭麗君・文化部長、西山隆雄・JR東日本常務取締役、最明仁・JR東日本執行役員国際事業本部長

 埼玉県さいたま市の大宮鉄道博物館で8月1日、東日本旅客鉄道(JR東日本)の583系特急寝台電車2両を台湾に譲渡する調印式が開催された。調印式で挨拶した謝長廷・駐日代表は、「今後、台湾の鉄道博物館がオープンした際には、日本の皆様にもぜひ台湾に来ていただき、台日文化交流が深まることを期待している」と挨拶した。

 調印式では、来日した鄭麗君・文化部長(大臣)、謝長廷・台北駐日経済文化代表処代表、西山隆雄・JR東日本常務取締役、荒木文宏・大宮鉄道博物館副館長らが立ち会う中、洪世佑・国立台湾博物館館長と最明仁・JR東日本執行役員国際事業本部長が調印した。

 鄭・文化部長は、「鉄道は単なる輸送機関ではなく、文化的な価値がある。台湾にも寝台列車があったが、22年前に解体された。583系電車は世界初の寝台電車であり、台湾の鉄道の記憶を蘇らせるとともに、台日鉄道文化資産交流のスタートでもある」と述べ、今回の譲渡に感謝の意を表した。さらに、台北機廠(車両工場)跡地に6年後の完成を予定している鉄道博物館について、「台湾の鉄道文化の保存にとどまらず、世界レベルの鉄道に関する文物も収蔵したい」と強調した。

 今回JR東日本から台湾に寄贈される583系寝台電車は、1960年代後半に製造された昼間はボックス座席、夜間は三段寝台として使用できる車両で、今年春に引退した。


鉄道博物館を参観する鄭麗君・文化部長(左)と謝長廷・駐日代表(右)

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583系寝台電車(鉄道博物館提供)

《2017年8月2日》