台湾のワクチン製造会社、インド企業との協力を計画

台湾のワクチン製造会社、インド企業との協力を計画

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 台湾のワクチン製造会社で、台湾北部・新竹県竹北市にある新竹生物医学園区(Hsinchu Biomedical Science Park)に入居する高端疫苗生物製剤公司(Medigen Vaccine Biologics Corporation、略称MVC)は、ワクチンの世界大手メーカーとして知られるインドのSerum Institute of India Pvt. Ltd.とワクチンの研究・開発及び生産などで協力することを計画している。高端疫苗生物製剤公司の陳燦堅総経理(=社長)がこのほど、インド・ニューデリーにある台北駐インド経済文化代表処(インドにおける中華民国大使館に相当)の田中光代表(=大使)を表敬訪問し、同社とインド企業との協力計画について説明した。

 陳燦堅総経理によると、高端疫苗生物製剤公司はロタウイルス、デング熱、インフルエンザのワクチンを3大商品ラインとし、すでに最終段階の第3相試験(フェーズ3)を行っている。また毒蛇の抗毒血清の生産においても高い技術を有している。

 同社は近く、ワクチンの世界大手メーカーとして知られるインドのSerum Institute of India Pvt. Ltd.とインド・プネー県で契約を交わし、まずロタウイルスの研究・開発及び生産で協力する。その後、デング熱、毒蛇の抗毒血清などについても協力を拡大する考え。

 陳燦堅総経理は、「台湾のワクチン及び製薬基準は非常に高い。一方でインドはワクチンと薬品の量産能力と技術を有している。双方が協力できれば、インドで生産したワクチンや薬品の半製品を、最終段階で台湾へ送り、台湾基準で完成させることができる。こうして品質を高めたワクチンや薬品は、華人市場や海外市場の開拓がより容易になる。また、台湾もこの機会にワクチンの国産率を高めることが可能になる」と説明した。

 陳燦堅総経理によると、高端疫苗生物製剤公司とインドのSerum Institute of India Pvt. Ltd.が使用するデング熱ワクチンの技術は、いずれもアメリカ国立衛生研究所(NIH)から技術移転を受けたもの。そのうち高端疫苗生物製剤公司は世界26カ国でのライセンス供与を、Serum Institute of India Pvt. Ltd.はインドでのライセンス供与を受けている。このため双方が協力すれば、ワクチン開発だけでなく、各国でのライセンスや販売許可を得る時間を短縮でき、スムーズに市場開拓できるというメリットがある。

Taiwan Today:2018年3月7日

写真提供:中央社
 高端疫苗生物製剤公司の陳燦堅総経理(左から2人目)らは、台北駐インド経済文化代表処の田中光代表(=大使)を表敬訪問し、同社とインド企業とのワクチン開発協力計画について説明した。写真左は同行した国立陽明大学(台湾北部・台北市)薬物科学院の康照洲院長。