蔡総統、ケリー・ クラフト米国連大使とテレビ会談
蔡英文総統は14日午前、総統府においてケリー・クラフト米国連大使とテレビ会談を行った。蔡総統は、クラフト国連大使が台湾支持のゆるぎない立場を示していることに感謝した上で、予定していた訪台が中止になったことを惜しみ、いつか台湾での対面が実現するよう期待を寄せた。蔡総統はまた、台湾は「善良なパワー」であり、国際社会に対して貢献する能力と決意を持っていることを強調。今後も国連やそれに関連する会議及び活動への参加を目指し、台湾が重要なパートナーであることを世界に知らしめたいと伝えた。蔡総統の発言の概要は以下のとおり。
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近代テクノロジーのおかげで我々は今日、このようにオンラインで会うことができ、うれしく思う。クラフト国連大使の訪台は中止になったが、今後訪台の機会が得られることを願っている。この場を借りて、クラフト国連大使が台湾の国際参与支持というゆるぎない立場を示していること、台米関係の深化に尽力していること、さらには最も重要なタイミングで台湾のために声を上げてくれることに感謝したい。
クラフト国連大使の行為は台湾の人々を鼓舞するもので、事実台湾では多くの人がクラフト国連大使に好意を持っている。公の場における台湾のための発言、「グローバル協力訓練枠組み」(GCTF:Global Cooperation and Training Framework)の下で開催されるワークショップへの参加、米ニューヨークでの台北駐ニューヨーク経済文化弁事処(ニューヨークにおける中華民国総領事館に相当)の李光章処長(総領事に相当)との会談(訳注:米国連大使と台湾高官の会談は1971年の台湾国連脱退後、初めてのことだった)など、いずれも台米関係をさらに強化し、世界における台湾の存在感を示すことに繋がったからだ。
クラフト国連大使はツイッターに、台湾ツキノワグマのぬいぐるみと一緒に撮った写真を掲載するなどして、台湾の人々のハートをわしづかみにしている。この小さなクマは台湾の象徴であるばかりでなく、若い世代を刺激し、台湾に対する理解をより深め、そして台湾を国連の一員にするために一致して努力するよう促すことになった。
我々はこれからも引き続き、国連及び国連に属する会議や活動への参加を目指す。今後も米国の応援を得られるよう期待している。この方面でいかにして進展を得るべきか、クラフト国連大使が与えてくれたアドバイスは我々にとって非常に貴重なものだ。
今回の訪台が中止になったことは非常に遺憾なことだが、近い将来、クラフト国連大使をおもてなしする機会を得られるよう願っている。クラフト国連大使が台湾のために行う一切のことに、改めて感謝申し上げる。すぐに台湾でお目にかかれるよう期待している。
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蔡総統とクラフト国連大使はこの会談で、台湾の国際参与、台米関係の深化、民主主義理念の共有、教育資源の交流といった議題について深く掘り下げて話し合った。
Taiwan Today:2021年1月15日
写真提供:総統府
蔡英文総統は14日午前、総統府においてケリー・クラフト米国連大使とテレビ会談を行った。双方は台湾の国際参与、台米関係の深化、民主主義理念の共有、教育資源の交流といった議題について深く掘り下げて話し合った。