台南市で第10回「台日交流サミット」、頼総統がビデオ動画寄せる

　「第10回台日交流サミット」が29日、台湾南部・台南市内のホテルで開催され、日本の国会議員、地方議員、民間団体の代表ら433名、台湾の各県・市の議員ら138名、そして台湾に友好的なサークルの20名が参加した。参加者数は過去最多を記録。

　頼清徳総統はビデオメッセージを寄せ、台日双方からのゲスト全員を歓迎すると共に、「台日交流サミット」が10年目を迎えたことへのお祝いの言葉を述べた。頼総統は、「先週台風3号に見舞われた台湾に対して日本の各界が寄せた配慮に感謝する」とした上で、「台日交流サミット」が「台南400」の歴史的なタイミングで初めて台南市で開催されたことを歓迎、参加者数が過去最多を記録したことは互いが重視し合っていることの表れであり、有意義かつ象徴的な意味合いも持つと強調した。また、日本からの賓客たちはみな台湾に滞在するうちに台湾と台南市を好きになるだろうと語った。「台南400」はオランダ東インド会社の台南上陸から今年で400年になるのを記念して台南市で行われている様々なイベントを指す。

　台南市の黄偉哲市長は「台南400」の今年、同サミットを台南市で開催出来、さらに日本から参加する議員数が過去最多となったことを「光栄だ」とした上で、台日は長年、相互訪問、震災やコロナ禍での助け合いを通じて深い友情を積み重ねてきたと述べ、今後交流がいっそう広がっていくことに期待を寄せた。また、「この機会を借りて、日本の人々に心からの謝意と敬意を表したい。日本の長期にわたる台湾への思いやりと支持に感謝する」と述べた。

　今回の「台日交流サミット」に日本から参加したのは衆議院議員3名、20の都道府県議会、27の市町村議会、3つの県・市、18の台湾に友好的な民間団体の各関係者で合計433名。台湾で行われた会議に日本から参加した人の数で過去最多を記録した。台湾からの参加者は15の県・市議会から正副議長と議員138名、台湾に友好的なサークル7つの20名などで、同じく過去最多を記録。会場では台南市の特産品の即売会が行われたほか、古典芸能も披露された。また文化スポットや「古都」としての観光地、企業などを参観する台南市めぐりも用意され、日本からの賓客に自由に参加してもらえるよう工夫がなされた。

Taiwan Today：２０２４年７月３０日

写真提供：総統府
　「第10回台日交流サミット」が29日、台南市で開催され、日本から議員ら433名が参加した。頼清徳総統はビデオメッセージ（写真）で双方からの参加者を歓迎した。