米日豪「台湾海峡の平和と安定が重要」、外交部が謝意

　米国のバイデン大統領は、米東部時間20日、米デラウェア州において、オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相と会談した。会談後のホワイトハウスのプレスリリースによると、米豪首脳は、両国が共同で支持する台湾海峡の平和と安定の維持について意見交換を行い、南シナ海を含む地域における中国の威圧行為と安定を破壊する活動に懸念を表明した。米国とオーストラリアはまた、自由で開かれ、安全で安定したインド太平洋地域を促進することを改めて強調した。両国は、8月に開かれた米豪外務・国防担当閣僚協議（AUSMIN）の共同声明で、台湾に対する全面的な断固とした支持を公に表明したことに続き、再び台湾海峡の平和と安定を維持する重要性を訴えた。

　さらに、バイデン大統領は同21日、デラウェア州で日本の岸田文雄首相と会談した。会談後のホワイトハウスのプレスリリースによると、日米首脳は、台湾海峡の平和と安定を維持する決意を改めて表明、武力による現状変更のいかなる試みにも反対することを強調し、南シナ海を含む地域における中国の強圧的で不安定化をもたらす活動に懸念を示した。前日の米豪首脳会談に次いで、日米双方の首脳が再び台湾海峡の平和と安定を維持する重要性を訴えたことになる。

　21日にはこのほか、日米豪印4カ国による戦略対話「QUAD（クアッド）」の首脳会合が行われた。会合後に発表された共同声明では、地域の平和と安定の維持が世界の安全保障や発展の上で不可欠で、一方的に現状を変更するために武力や脅迫を用いるあらゆる行動に強く反対し、沿岸警備隊や海上民兵の不適切な使用による危険な行いを非難した。ここでも国際社会がインド太平洋地域の平和と安定を非常に重視していることが示された。

　外交部は、米日豪など理念を同じくする国々が、改めて台湾海峡と地域の平和・安定の重要性について発言したことに謝意を示すとともに、「台湾はインド太平洋地域の責任ある一員として、引き続き理念を同じくするパートナーと共に、台湾海峡と地域の平和、安定、繁栄を守るよう努める」とコメントしている。

Taiwan Today：２０２４年９月２３日

写真提供：外交部
　外交部は、今後もインド太平洋地域の責任ある一員として、理念を同じくするパートナーと共に、台湾海峡と地域の平和、安定、繁栄を守るよう努めるとした。