【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2024年1月第4週TOPICS
【能登半島地震/林官房長官、台湾からの支援は「友情の証し」 政府と民間からの寄付に謝意表明-政治-】
(台北中央社)林芳正官房長官は23日午前の記者会見で、能登半島地震の支援のために台湾の政府や民間から寄せられた寄付について「深く感謝」すると述べた。双方はこれまで自然災害や新型コロナウイルス禍の際に相互に支援してきたとし、今回の寄付も「台湾の日本に対する友情の証し」との考えを示した。
林氏は台湾からの寄付に関する記者の質問に対し、多くの国や地域、機関から寄せられたお見舞いや支援の申し出に政府として心から感謝したいと述べた上で、特に台湾からは地震発生直後に当局から支援の申し出を受けたと言及。寄付金口座を通じて台湾の人々から多大なる支援を受けているとし謝意を表明した。寄付金の用途については、今後調整するとした。
台湾では外交部(外務省)が4日、政府を代表し6千万円の寄付を発表。これとは別に衛生福利部(保健省)が開設した寄付金専用の口座には、受け付け最終日の19日までに民間から約5億4159万台湾元(約25億4500万円)が集まった。
中央社フォーカス台湾:2024年1月23日
【日華懇、総統就任式典への訪問団派遣を協議 台日米議員の戦略対話開催に意欲/台湾-政治-】
(東京中央社)日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)は22日、臨時総会を開き、5月20日に台湾で開催される総統就任式典への議員団派遣について協議した。式典には米国の議員団も駆けつけるとみられることから、台日米の国会議員による戦略対話の開催を目指す。
台日米の議員による戦略対話は2021年と22年にリモート形式で開催された。3回目は昨年、台湾で初の対面式で実施することが計画されていたが、台湾の選挙によって日程が調整できなかった。
台湾で総統・立法委員(国会議員)選が投開票された13日から3日間の日程で訪台した日華懇会長で自民党の古屋圭司衆院議員は臨時総会で、台湾で感じた選挙の熱気や、総統選で当選した与党・民進党の頼清徳(らいせいとく)副総統、蔡英文(さいえいぶん)総統らとの会談について報告。蔡総統との面会時、退任後に日本に招待したい考えを伝えたことに触れ、この日の会議でも多くの議員から蔡総統を退任後に日本に招きたいとの提案があったと明かした。
総統就任式典への議員団派遣について古屋氏は、5月は日本の国会の会期中であるため、今後国会と協議するとし、できる限り多くの議員の参加を募りたい考えを示した。
また、就任式典の機会を利用し、台日米の議員による戦略対話を対面式で開催できる可能性があるとの見方を示しつつ、台日米の3者間での調整が必要だと述べた。
中央社フォーカス台湾:2024年1月23日
【南部・屏東県、鹿児島県と観光や農業などで連携へ MOU締結/台湾–社会-】
(屏東中央社)南部・屏東県と鹿児島県は22日、交流促進に関する基本合意書(MOU)を締結した。今後、青少年や芸術文化活動、観光などの分野での交流の他、双方における農産物や水産物の販路拡大での協力を進めていく。
鹿児島県の塩田康一知事が屏東県政府を訪れ、締結式に参加した。MOUには屏東県の周春米(しゅうしゅんまい)県長と塩田氏が署名した。
周氏は、同県にとって都市外交を切り開くことは重要な進展だと述べた。また新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年に支援物資を寄付して縁が生まれた後、双方はリモート形式での交流を重ね、深い友情を築いてきたと強調。鹿児島県も屏東県が主催するイベントに呼応しているとした上で、来月行われる「屏東熱帯農業博覧会」で今年新たに設けられる「日本館」に鹿児島県も出展すると述べた。
塩田氏は、両県には共通点が多くあると指摘。周氏が昨年9月に訪問団を率いて鹿児島県を訪れたことに触れた上で、MMOUの締結によって、両県の間で各分野の交流をさらに深めたいと期待を寄せた。
中央社フォーカス台湾:2024年2月2日
【台湾の輸出受注、年間総額は過去3番目の高さ ASEAN加盟国からの受注が増加–経済-】
(台北中央社)経済部(経済省)統計処は22日、昨年1年間の輸出受注額が過去3番目に高い5610億4千万ドル(約83兆2千億円)だったと発表した。一方、前年比では15.9%減となり、2年連続でマイナス成長となった。地域別では東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国からの受注が前年比14.7%増の848億1千万ドル(約12兆6千億円)で、過去最高を記録した。
ASEAN以外の主な地域は、米国からが1782億8千万ドル(約26兆4千億円)で前年比14.8%減、中国・香港からが1203憶4千万ドル(約17兆8千億円)で同17.2%減、欧州からが939憶1千万ドル(約13兆9千億円)で同30.2%減と、いずれも過去最大の下落幅となった。日本からは305憶1千万ドル(約4兆5千億円)で同12.9%減だった。
ASEAN加盟国からの受注増について同処の黄于玲処長は、昨年3月に一部のメーカーが受注先を欧州からASEAN加盟国に切り替えたことに加え、サプライチェーン(供給網)の再構築による影響もあったと指摘。サプライチェーン再構築の傾向は今後も続くだろうと説明した。
主な輸出品目では、電子製品が1898億ドル(約28兆1千億円)で同15.1%減、情報通信製品が1660憶2千万ドル(約24兆6千億円)で同12.6%減だった。それぞれ輸出総額の約3割を占めた。
中央社フォーカス台湾:2024年1月26日
【巨大アヒル「ラバーダック」 10年ぶりに台湾・高雄に出現–観光-】
(高雄中央社)巨大なアヒルのパブリックアート「ラバーダック」が27日、南部・高雄市の愛河湾に出現した。同市での展示は2013年9月以来約10年ぶり。作品を手掛けたオランダの芸術家、フロレンティン・ホフマンさんは、前回より1羽増えて2羽になったことに触れ、2倍の幸せがもたらされるのを願うと語った。
ラバーダックはボートにけん引されて姿を現すと、放水アーチの歓迎を受けた。会場周辺には多くの市民が集まった。2月25日まで展示される。
記念式典で陳其邁(ちんきまい)高雄市長は、前回展示からの10年間で市は大きく変わったとし、今後の10年も引き続き進歩することを信じていると強調。暖かい日の光と人々を癒やすラバーダックが旧正月(今年は2月10日)を一緒に過ごしてくれるとして、来訪を呼びかけた。
中央社フォーカス台湾:2024年1月27日