【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2024年9月第4週TOPICS
【米駐台代表、台湾の平和確保に「日本が米国と共にリーダーシップ発揮」=独占取材-政治-】
台北中央社)米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)のレイモンド・グリーン台北事務所所長(大使に相当)が26日、台北市内で中央社の単独インタビューに応じた。2021年の日米首脳会談でバイデン大統領と当時の菅義偉首相が台湾海峡の平和と安定の重要性について語ったことに言及し、台湾の平和と安全保障を支える上で、日本が米国と共にリーダーシップを発揮しているとの見方を示した。
7月に現職に就いたグリーン氏は、駐日臨時代理大使や首席公使として日本に駐在した経歴もあり、中国語や日本語が堪能。1999年の台湾大地震から満25年となった今月21日には日本台湾交流協会の片山和之台北事務所代表(大使に相当)と出演したビデオメッセージが公開され、米日台のいずれかが災害や感染症流行などで困難に直面した際、支援の手を差し伸べ合ったことなどが紹介された。
11年の東日本大震災当時は日本に駐在しており、米軍による「トモダチ作戦」に携わったと振り返るグリーン氏。同作戦は米国として史上最大の災害支援活動だった上に、金銭面での援助を最も多く行ったのは台湾だったとし、日本に対する米台の深い思いやりが示されたと話した。新型コロナウイルスの流行時は台湾に駐在していた。当時、台湾から米国にマスクが提供されたことに「深く感謝している」とし、米国や日本から台湾にワクチンが送られてきたのを見た時にはとてもうれしく感じたと語った。
日本については、台湾が17年に世界保健機関(WHO)総会への参加を拒否された後、米国と共に台湾のために声を上げた最初の国であり、他の国々の後押しにもなったのではないかと評価。21年の日米首脳会談で語られた言葉はその後、各国が話す「共通言語」になっているとし、台湾を支える面において日本が米国と共にリーダーシップを発揮していることの表れだと称賛した。
その上で、半導体サプライチェーン(供給網)の強靱(きょうじん)性や地域の安全維持、台湾の国際社会への貢献などさまざまな分野で、日米が緊密なパートナーシップを維持することに期待していると述べた。
グリーン氏は11月の米大統領選にも言及。台湾の自衛に対する支援強化や「米台教育イニシアチブ」、「米台経済繁栄パートナーシップ対話」などはいずれもトランプ政権(当時)時代に始まり、バイデン政権で強化されたとした上で「11月に何が起ころうともこれらの協力関係は続く」との見解を示した。:2024年9月12日
【アバンギャルディ、台湾のテレビの祭典に出演へ 男性グループと話題のダンス披露-芸能スポーツ-】
(台北中央社)日本のダンスグループ、アバンギャルディが、台北市内で来月18日に開かれるテレビ番組の祭典「第59回ゴールデン・ベル・アワード」(金鐘奨)の番組の部授賞式に出演する。台湾の人気男性グループ、Energy(エナジー)と共演し、台湾で話題のダンス「16スクワット」(16蹲)を披露する。
16スクワットはEnergyが楽曲「星期五晩上」(Friday Night)で披露したパフォーマンス。足を閉じて深く沈み、続けて飛び上がって足を広げる動作を16回連続で行うというパフォーマンスで、並外れた体力を要することから話題を呼び、「16スクワットチャレンジ」が政治家まで参加するほどのブームとなった。
授賞式の開催日も金曜日に当たることから、アバンギャルディはEnergyと共に同曲でダンスを行う。
アバンギャルディは、Energyのメンバーと一緒に踊れることを楽しみにしているとし、機会があれば誰が16スクワットを最も多くできるかバトルしたいとコメントを寄せた。
金鐘奨の授賞式は番組の部とドラマの部に分けて行われ、ドラマの部の授賞式は同19日に開かれる。:2024年9月11日
【台湾・屏東県、大阪で開催の展示会に出展 食品ギフトなど県内ブランドPR–経済-】
(屏東中央社)南部・屏東県政府は25日から、大阪市のインテックス大阪で開催中の展示会「ライフスタイルWeek関西」に出展し、食品ギフトや雑貨など15の県内のクリエーティブブランドをPRしている。県政府文化処は、企業の商品受注とビジネスチャンスの開拓に協力し、屏東ブランドの世界的な知名度と認知度を高めたいと期待を寄せている。
同展示会は雑貨やファッション、美容、食品などを紹介。27日まで開かれる。
文化処は、県内クリエーティブブランドのPRを積極的に進めており、国内外の展示会で好評を得ていると説明。昨年9月に東京で開かれた「東京インターナショナル・ギフト・ショー」でも頭角を現したなどとし、今回2度目となる日本での出展で、屏東のクリエーティブを世界とつなげたいとした。
今回出展されたのは、せいろの形をしたコインケースやハンドメードシューズ、小豆茶、マンゴードリンクなどで、多様な商品が多くの来場者の注目を集めたとしている。:2024年9月26日
【台湾鉄道、高雄駅にホームドア設置へ 年末にも試験運用-観光-】
(台北中央社)台湾鉄路(台鉄)の杜微(とび)董事長(会長)は26日、台北市の立法院(国会)で開かれた交通委員会に出席し、駅ホームからの転落を防止するホームドアを南部・高雄市の高雄駅に設置し、年末にも試験運用を行う予定を明らかにした。
与党、民進党の李昆沢立法委員(国会議員)によると、台鉄ではホームからの転落事故が2023年に18件、24年は現在までに25件起きているという。
これに対し杜董事長は、台鉄は車両形式が多く、ホームドアは必ず全ての車両のドアの位置に合わせなければならないとした上で、高雄駅で試験運用を行うと語った。
また現在全12駅のうち台北駅だけにホームドアを設置している台湾高速鉄道(高鉄)の江耀宗董事長は、28年までに全駅にホームドアがある状態にすると述べた。北部・新竹県の新竹駅や同・新北市の板橋駅は優先的に設置するとしている。
陳世凱(ちんせいがい)交通部長(交通相)は、台鉄と高鉄に対し、ホームドアを速やかに設置するよう求めた。2024年9月26日
【福島・川内村議員団、台湾の花蓮市を訪問 防災や復興で意見交わす–社会-】
(花蓮中央社)東部・花蓮県の花蓮市公所(役所)は25日、福島県川内村議会の代表団の訪問を受けた。双方は地震に対する防災施策や復興などについて意見を交わした。
花蓮市は今年4月の東部地震で市内の建物が倒壊するなどの被害を受けた。訪問では同市の職員が地震発生時の対応の流れなどについて説明した。
魏嘉彦(ぎかげん)花蓮市長は市内の復興状況について、倒壊などの危険がある建物は取り壊しがほぼ完了し、公共施設の損傷部分も修復が進んでいるほか、復興住宅が花蓮県政府や慈善団体により建設されていると紹介。観光産業の振興が目下の課題だと述べた。
同村議会の渡邉一夫議長は、福島県も2011年の東日本大震災を経験しており、復興への挑戦はわがことのように感じると言及。今回の訪問を通じて花蓮市の取り組みを学び、復旧プロセスの加速について探れればと期待を寄せた。渡邉氏は議員から寄せられた義援金10万円を手渡した:2024年9月26日