【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2025年1月第5週TOPICS
【頼総統、国家守る意欲強調=旧正月談話/台湾-政治-】
(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は旧暦小晦日(こつごもり)の27日、ビデオメッセージで旧正月(今年は1月29日)の談話を発表し、国家の生存と発展、国民の命と財産の安全を守り、台湾に暮らす2300万人の生活を支援する意欲を強調した。
頼総統は、昨年一年を振り返り、「多くの挑戦を乗り越えて台湾を発展させ、国際社会でより重要な役割を果たした」とし、国民の努力に感謝を述べた。また「一人一人が台湾の英雄だ」とした上で、「新たな一年も政府は引き続き国家の建設、経済の発展、国民の福祉のために努力する」と語った。
その上で「家庭が円満なら全てが順調にいく」という意味のことわざを引き合いに出し、「国家も同じだ」と力説。官民の調和と社会の団結を図り、共に努力し、国家を引き続き大きく前進させたいと述べた。:2025年1月27日
【台湾で「ちいかわ」テーマのイベントが人気 29日は延べ50万人が訪問=主催・高雄市–社会-】
(高雄中央社)南部・高雄市の愛河湾で、冬のイベント「Kaohsiung Wonderland冬日遊楽園」が行われている。今年は日本のイラストレーター、ナガノさんが手がける人気キャラクター「ちいかわ」をテーマにしており、湾内にちいかわやその仲間たちの大型バルーンが展示されている。主催する高雄市政府観光局によれば、旧正月(春節)に当たる29日には、延べ50万人近い人々が会場を訪れた。
イベントは2月16日までで、同局によれば夜にはアニメ版ちいかわに登場する楽曲「パジャマパーティーズのうた」などに合わせた光の演出が行われている。また市内を運行するLRT(ライトレール、軽軌)やフェリー、バスの一部にもちいかわのラッピングが施されている。
一方、会場周辺では正規ライセンスを取得していない関連商品を販売する露天商も見られ、インターネット上には、警察官を目にすると一目散に逃げる業者の姿を捉えた映像が投稿された。著作権法違反の疑いで書類送検された露天商も出ている。市観光局は、グッズは会場に2カ所ある正規の店で買い、著作権を尊重するよう呼びかけている。:2025年1月30日
【台南で開催のランタンフェス 日本情緒あふれる ねぶたの展示などで/台湾–文化-】
(台南中央社)南部・台南市の宗教施設、普済殿の文化イベント「普済ランタンフェスティバル」(普済灯会)のライトアップが24日行われ、絵付けが施された1800個のちょうちんが会場や周辺の道を明るく照らした。日本のちょうちんを紹介するエリアも設置されるなど、台日の友好ムードを演出している。
今回で13回目を迎えた同イベント。今年は青森県のねぶた師、福士裕朗さんが手掛けた「津軽十三湊伝説 白鬚水と夫婦梵鐘」をメイン作品としており、国際交流コーナーでは同市の交流促進協定締結都市である仙台市の人々が制作したちょうちんを専門に展示するエリアが設けられた。
イベントは3月1日まで実施され、市は延べ30万人以上の来場を見込んでいる。:2025年1月25日
【渡りチョウ「ルリマダラ」、越冬で台湾南部に 複数の政府機関が連携して保護–観光-】
(高雄中央社)越冬や繁殖のために台湾本島を南北に集団移動することで知られるルリマダラ属のチョウが、南部・高雄市と屏東県にまたがる茂林国家風景区にたどり着き、「ルリマダラの谷」(紫蝶幽谷)と呼ばれる独特な光景を作り出している。年々数を減らすチョウを守ろうと、複数の政府機関が連携して保護に取り組んでいる。
同風景区管理処の職員によれば、ルリマダラ属のチョウの特徴は、前側の羽(前翅)の裏側が紫色で光沢があり、羽ばたくと鱗粉(りんぷん)が日光を反射して角度によって淡い紫や鮮やかな紫、青などの色合いを放つことだという。
同管理処は、チョウの個体数は減少しており、近年の調査によれば越冬するチョウの数は1960~70年代の3分の1にまで減っていると説明。台湾南部に甚大な被害をもたらした2009年の台風8号や、観光推進のために行われたコンクリート舗装、異常気象が原因となっている可能性があると指摘した。
チョウが高速道路を横切る際に通行車両と衝突して死んでしまう問題については、交通部(交通省)高速公路局がチョウが飛ぶ高度を上げる効果がある木を植えたり、高さがある防護柵を設置したりして対策。横断するチョウが一定数に達すると一部の車線を通行止めにする措置も取っている。同管理処によればこれらが功を奏し、チョウが高速道路を横切る際に死んでしまう確率が、約4%から0.3%以下にまで下がった。
同管理処はまた、高雄市茂林区公所(役所)と共にチョウの自然景観を資源としたエコツーリズムを推進し、世界にアピールしている。農業部(農業省)林業・自然保育署屏東分署とは、チョウが蜜を採取する植物を調査し、在来種の苗の保護や育成、植栽を行ってチョウに優しい環境を整備しているという。:2025年1月30日
【台湾版紅白に出演のKing & Prince、訪台に意欲 手書きの正月飾りで春節祝う–芸能スポーツ -】
(台北中央社)アイドルデュオ、King & Princeの永瀬廉と高橋海人が旧暦大みそかの28日に台湾で放送される特別番組「2025超級巨星紅白芸能大賞」に事前収録形式で出演する。放送を前に23日、台湾メディアのリモート取材に応じた。台湾での収録には参加しなかったため、高橋は「次は機会があれば必ず台湾に行きたい」と訪台に意欲を示した。
同番組は“台湾版紅白”とも呼ばれる。台湾では間もなく春節(旧正月、今年は1月29日)を迎えることから、2人は「新年快楽」(中国語で明けましておめでとう)と手書きした春聯(正月飾り)を背景にして取材を受けた。春聯を書き上げるまでには20分ほどかかったという。
番組出演のために中国語を学んだという2人。高橋は中国語で「中文很難、但是快楽」(中国語は難しい。でも楽しい)と話してみせた。
永瀬は4月に主演ドラマ「御曹司に恋はムズすぎる」で台湾でファンミーティングを開くことが決まっている。昨年台北でコンサートを開いた同じ事務所のグループ「なにわ男子」のメンバーから「台湾は旅行でもコンサートでもレベルが高くて、みんな温かい」と聞かされたことを明かし、台湾のファンともうすぐ会えることを楽しみにする気持ちを明かした。行きたい所を聞かれると、北部・新北市の観光名所、九份を挙げた。
高橋は、4月に永瀬が訪台する際に台湾土産で欲しいものを聞かれると、春聯の手書きセットを買ってきてほしいとリクエスト。もともと書道が好きで、今回春聯を書いてみた際に赤色の春聯には金色の墨汁が合うと感じたからだと話した。
今回のステージのため、特別に衣装をアップグレードさせたという。選曲については、楽曲のストリーミング配信の状況を基に台湾で比較的人気がある曲を調べ、その中から自分たちのイメージに合う楽曲と、それとは別に雰囲気が全く異なる曲を選んだと紹介。二つの異なる路線を台湾の人々に見てもらえればと語った。
同番組は台湾テレビ(台視)で28日夜7時(台湾時間)から放送。日本など海外向けには同番組のユーチューブチャンネルで生配信される。:2025年1月24日