【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2025年4月第4週TOPICS
【ローマ教皇死去 台湾、陳建仁元副総統を総統特使として葬儀に派遣へ-政治-】
(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は陳建仁(ちんけんじん)元副総統に、バチカンで26日に行われるローマ教皇フランシスコの葬儀に総統特使として参列するよう指示した。外交部(外務省)が23日、発表した。
教皇の葬儀を巡り、頼総統が自ら参列するのかについて注目が集まっていた。頼総統はこの日午前、献花台が設置されたカトリック台北総主教公署(台北市)を訪れ、教皇に祈りをささげた。入場前には報道陣から葬儀参列の予定について尋ねられたが、答えなかった。
外交部によれば、陳氏は過去に6度、フランシスコ教皇と面会したことがある。ローマ教皇庁科学アカデミーの会員に選出され、教皇から記章を授与された経歴も有し、教皇との関係が深い。
バチカンは欧州で唯一、中華民国(台湾)と外交関係を持っている:2025年4月23日
台日の防災研究機関が協定を延長 協力体制、より緊密に/台湾–社会-】
(台北中央社)国家災害防救科技センターは21日、日本の防災科学技術研究所(防災科研)と防災協力に関する協定の延長に調印した。調印式は防災科研がある茨城県つくば市で行われた。同センターを傘下に持つ国家科学・技術委員会は、これまで以上に緊密な協力体制で、より安全で持続可能、強靱(きょうじん)な社会をつくっていきたいとしている。
同委員会の報道資料によれば、協定は2020年に締結。双方は地域防災の強靱性とテクノロジー応用の促進を共通の理念とし、5年間にわたり実質的な交流や協力を行ってきた。昨年には、1月の能登半島地震と4月の台湾東部沖地震を受けて合同調査チームを立ち上げ、データ共有や調査報告の作成などを実施した。
調印式で同センターの陳宏宇主任は、日本と台湾の地理的環境や災害リスクは極めて類似しており、防災テクノロジーにおける協力深化は双方の強靱性や社会の安全性を高める鍵になると言及。防災科研側は、協力や交流の強化はアジア太平洋地域での防災能力の礎になるとし、将来の交流深化に期待を寄せたという。:2025年4月23日
【桃園など3空港、SAFの供給開始 台湾系航空3社に提供–経済-】
(高雄中央社)桃園国際空港(北部・桃園市)や台北松山空港(台北市)、高雄空港(南部・高雄市)で23日、チャイナエアライン(中華航空)など台湾系航空会社3社に対してSAF(持続可能な航空燃料)の供給が開始された。交通部(交通省)民用航空局は、今年の二酸化炭素(CO2)排出量を1万5000トン削減できると見込んでいる。
チャイナエアラインとスターラックス(星宇)航空は台湾中油、エバー(長栄)航空は台湾プラスチックが供給するSAFを利用する。民航局によると、今年は輸入SAFが400トン、国産SAFが5500トン供給される予定だという。
高雄空港で開かれた関連式典に出席した陳世凱(ちんせいがい)交通部長(交通相)は、気候変動による世界規模の挑戦に向き合う中で、台湾は国際社会の一員として責任を果たすと強調。台湾は着実に航空業界のCO2削減に取り組まなければならないとし、SAFの利用推進を通じて、台湾系航空会社の持続可能性を高め、国内の航空燃料製造産業の転換を図りたいと語った。
民航局の何淑萍局長は、台湾系航空会社3社のSAF使用量を2030年には燃料の総使用量の5%まで引き上げるとし、今後も引き続き国内で供給するSAFの使用を促すと述べた。:2025年4月23日
【グイ・ルンメイが西島秀俊と共演 台日合作映画「Dear Stranger」今秋公開/台湾–芸能スポーツ-】
(台北中央社)日本の西島秀俊と台湾のグイ・ルンメイ(桂綸鎂)が共演する台日合作映画「Dear Stranger」が今秋以降、世界で公開される。ルンメイは「圧倒的にプロフェッショナルでジェントルマンな西島さんとご一緒できたことは本当に光栄」とコメントを寄せた。
同作には台湾の通信大手、ファー・イーストーン・テレコミュニケーションズ(遠伝電信)が一部出資した。同社は昨年公開の台日合作映画「青春18×2 君へと続く道」にも出資している。
同社によれば、「Dear~」は米ニューヨークで全編撮影された。日本人男性と中華系米国人の妻の穏やかに見える移民生活が、幼い息子の失踪により一転する—との物語が描かれる。ルンメイは西島の妻を演じる。監督は真利子哲也。
ルンメイが日本人監督の作品に出演するのは初めて。
今秋に日本で公開され、続いて世界各地で順次公開予定。:2025年4月23日
【台南運河、来年運用から100年 25日に地元住民らが祝賀イベント/台湾–觀光-】
(台南中央社)南部・台南市の中心部を流れる台南運河が、来年で運用から100年を迎える。これを記念し、25日には文化団体や地元住民らが中心となった祝賀イベントが実施される予定で、ウオーキングイベントや運河との写真撮影などが行われる。
資料などによると、台南運河は全長約3キロ。1926年4月25日に正式に運用が開始された。当時の貿易や交通に大きな変化をもたらし、徐々に台南の人々の暮らしを形作った。
イベントは市内の廟(びょう)「妙寿宮」で開かれ、縁起物とされる赤く染めたゆで卵も配布される予定。:2025年4月23日