【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2025年7月第1週TOPICS
【頼総統、国軍への支持を呼びかけ 「国防」テーマに講演/台湾-政治-】
(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は1日、台北市内で「国防」をテーマに講演し、政党を問わずに団結して国軍を応援し、国防予算を支持するよう呼びかけた。
「国家の団結」を主軸にした全10回の講演会の一環。4回目の今回はライオンズクラブ国際協会のイベントで講演した。
頼総統は、今年度の国防予算が立法院(国会)で野党主導で一部凍結され、凍結額が一時、899億台湾元(約4440億円)余りに達したことに言及し、凍結された国防予算は解除すればいいというものではなく、業務や国際社会からの見え方にも影響を与えていると指摘。多くの国際社会の友人から「台湾には自分たちを守る決意がないのではないか」と関心を寄せられたと明かし、「これは間違ったメッセージだ。台湾の国際イメージと台湾の自己防衛の決意に大きな影響を与える」と述べた。
また「実力を通じてこそ真の平和が達成できる」と強調し、紙1枚の協定や侵略者の要求に応えることでは平和は決して成し遂げられないと訴えた。その上で、「台湾は決して自発的に戦争を起こさない。そうではなく、国家や地域、世界の現状と平和を守っていく」と語った。:2025年07月02日
【パインの葉から抽出した繊維を衣服の素材に 製品は日米などに輸出へ/台湾・屏東–経済 -】
(屏東中央社)農業部(農業省)が農業廃棄物の再利用と循環経済の発展に取り組んでいる。27日には南部・屏東県で収穫後に廃棄されるパイナップルの葉から抽出した繊維をPRする記者会見が開かれ、陳駿季(ちんしゅんき)部長(農相)はパイナップル全体を利用した循環型農業の具体的な成果だと喜びを示した。
第1陣となる100キロの繊維はアパレルメーカーに出荷される。衣服の素材として活用され、製品は日米やベトナムなどに輸出される予定。
陳氏は100キロのパイナップルの繊維から約7500着の衣服を作れると紹介。循環型農業のコンセプトで地球を健康にするとし、パイナップルにとどまらず、今後はより多くの農産品を余すことなく利用できるようにすると語った。:2025年06月27日
【神戸学園グループ、台湾バナナ約11万本を寄贈 東京の社会福祉施設に–社会-】
(東京中央社)学校法人神戸学園グループが、社会貢献活動の一環として南部・屏東産バナナ約11万本を東京都内465カ所の社会福祉施設に贈り、27日に東京都庁で記念式典が開かれた。式典に出席した台北駐日経済文化代表処の李逸洋(りいつよう)代表(大使に相当)は、台日の食文化交流を促進して友好の象徴になればと期待を寄せた。
同グループの蒋恵萍総長は、2022年と23年にも屏東産のバナナを九州の小学校などに届け、好評だったと語る。今年は周春米(しゅうしゅんまい)屏東県長の協力を得てバナナ生産者と連携し、6月11日から東京都社会福祉協議会が運営する東京善意銀行を通じて順次各施設に寄贈された。
式典では同協議会や東京都の関係者から感謝状が蒋総長に手渡された。李代表は台湾バナナについて、味と香りが向上し、台湾と日本をつなぐ特別な存在になったと語った。:2025年06月28日
【台東県の原住民族集会所 二つの民族での共用が解消へ/台湾–文化 -】
(台東中央社)台湾原住民(先住民)族集落の集会所は人々が集うだけでなく、文化の復興や教育、伝統的な祭事を行う場所でもある。東部・台東県台東市の四維宝桑集会所は長年、アミ族のプソン集落とプユマ族のパプル集落が共用しており、スペース不足や民族間の文化的差異などが課題となっている。市公所(役所)はプソン集落専用の集会所を設置することを決め、2日に着工式が行われた。
着工式でプソン集落の王文章主席は、四維宝桑集会所がある場所はアミ族とプユマ族の祖先が共に開墾した場所だと説明。今後、集落の文化活動が専用のスペースで行えるようになり、非常にうれしいと語った。
パプル集落の潘調志主席は、両集落が日本統治時代の1927~31(昭和2~6)年ごろから地域を共有してきたことで、アミ族とプユマ族の文化が融合する空間が形成されてきたと述べた。:2025年07月3日
【台湾代表が優勝 4年連続でワールドシリーズ出場へ リトルリーグアジア大会–芸能スポーツ -】
(ソウル中央社)リトルリーグのワールドシリーズのアジア太平洋代表を決めるアジア太平洋選手権大会は3日、決勝が韓国・華城市で行われ、台湾代表の台北市万華区東園小学校野球チームが韓国代表を2―0で破り、8月に米ペンシルベニア州で開かれるワールドシリーズへの出場を決めた。台湾代表がワールドシリーズに進むのは4年連続。
予選グループ戦では韓国に4―5で敗れていた台湾。決勝では両チーム無得点のまま迎えた五回、台湾が1点を先制して流れを生み、続く六回にもさらに1点を追加して勝利を決めた。
東園小がワールドシリーズの出場権を獲得するのは2015年以来10年ぶり。:2025年07月4日