【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2026年1月第4週TOPICS
- 【台湾初の国産潜水艦、1回目の潜航試験 台湾国際造船、工期の短さなどアピール-政治-】
(高雄中央社)台湾初の国産潜水艦試作艦「海鯤」の1回目となる潜航試験が29日、南部・高雄沖で行われた。建造を担う台湾国際造船(台船)は、工期やコストの面で他国に引けを取っていないとアピールしている。
海鯤はこの日、午前10時ごろに厳戒態勢の中で高雄港を出港した。甲板には20人近くの軍関係者が乗っていた。港には複数の軍事ファンらが集まり、「頑張れ」と書かれた横断幕などを持って見送った。
軍事専門家の紀東昀氏は報道陣に対し、この日の試験は水深10~20メートルの浅水域で、潜望鏡やシュノーケルを伸ばした状態で行うものだろうと説明。ソナーや動力システム、水中での速度や航行距離を測る計器などの試験を行うとの見方を示した。
また、艦上には多くの海軍上層部が乗っているはずだと話した。
台船は28日に発表した報道資料で、海鯤の設計や建造にかかる期間は他国の潜水艦新造と比べても長くなく、むしろ短い方だと言及。海鯤が起工から現在までわずか4年しか経過していないとする一方、フランスのスコルペヌ型や英国のアスチュート型、ドイツの212A型、214型など各国が自主開発した新型の原型艦は、新しい技術やシステムの導入を伴うことが多いため、起工から引き渡しまで通常で6~10年を要しているとした。
コスト面について、海鯤1隻の契約金額は人件費や資材費、台船の建造費を合わせて379億台湾元(約1895億円)余りだと説明。韓国の張保皐型(約784億元=約3920億円)やオーストラリアのコリンズ型(約561億元=約2955億円)、ドイツの214型(約959億元=約4795億円)などの建造費を示し、海鯤のコストは中間程度だとした。:2026年1月29日
- 【台湾留学検討の学生、ICTの専攻予定が増 「TSMCが台湾企業」認識は約半数=調査–社会-】
- (台北中央社)教育分野の国際化などに取り組む非政府組織(NGO)、台湾国際文教創新交流協会は28日、台湾への留学に関心がある学生のうち、ICT(情報通信技術)分野の専攻を予定している割合が増加傾向にあるとする調査結果を発表した。半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の本社が台湾にあることを認識している学生の割合は53%に上った。
- 調査は同協会がオンラインで開く「台湾エデュケーションフェア」(藍海教育展)に参加した学生を対象に実施。昨年1年間を調査期間とし、97カ国の学生3700人以上が回答した。
- 専攻予定の分野では、ビジネス管理が最も多く6%。次いでICT(15.5%)、医薬・保健・社会福祉(15.0%)、工学・製造・建設(14.9%)の順に多かった。前年の調査と比べ、ICTは3.5ポイント、工学・製造・建設は2.0ポイント増加した一方で、教育や人文・芸術、社会科学がそれぞれ1.3ポイント以上減少した。
- 留学先に台湾を選ぶ理由は、「質が高い教育が受けられる」が最も多く2%だった。「安全な学習環境が整っている」や「中国語が学べる」、「生活費が負担しやすい」、「学費が負担しやすい」がそれぞれ10%を超えた。
- 台湾以外で留学を検討する国は、前年の調査と順位が入れ替わった。前回1位だった米国は、79%から10.8%に下がり、2位となった。1位は前回4位の中国で、10.13%から14.7%に増えた。3位は英国(前回5位)、4位は日本(前回6位)だった。
- 同協会の洪志衛執行長は、台湾はこれまで世界の留学生市場において、欧米の大国と比べて知名度の面で不利であり、過去の調査でも8割以上の学生が台湾の高等教育における強みを理解していなかったと言及。人工知能(AI)ブームを背景に、台湾が持つAIや半導体産業での影響力を学校側が積極的に活用し、大学や学科名を産業のキーワードと結び付けて発信することで、潜在的な国際学生の関心を引き付け、学校を覚えてもらいやすくなるとの考えを示した。:2025年1月28日
- 【故宮博物院の「翠玉白菜」、台湾に戻る チェコで展示 約34万人が来場–文化-】
- (台北中央社)国立故宮博物院収蔵の名品「翠玉白菜」が、チェコ・プラハの国立博物館での展示を終えて台湾に戻り、台北市の同院北部院区で29日、記者会見が開かれた。昨年末までチェコで開かれた特別展には、110日間の会期中、延べ34万人近くが来場した。
- 特別展は故宮の創立100周年記念行事の一環として行われたもので、昨年9月12日に開幕。重要文物「翠玉白菜」を含む故宮の収蔵品131点が展示された。「翠玉白菜」が海外で展示されるのは、2014年に東京国立博物館で開かれた特別展以来11年ぶりで、欧州での公開は初めてとなった。
- 記者会見には故宮の蕭宗煌(しょうそうこう)院長や国立博物館のミハル・ルケシュ館長、チェコ経済文化弁事処のデビッド・シュタインケ代表(大使に相当)らが出席した。
- シュタインケ氏はあいさつで、約4年前の就任時に中央社の単独インタビュ―で二つの夢として、台北—プラハ間の直行便就航と、プラハで故宮の大型展覧会を開くことを挙げていたと紹介し、「ご覧の通り、この二つの願いは全て実現した」と喜んだ。その上で、実現の背景には関係者の苦労があったとし、「この勇気は、セーフティーネットなしで摩天楼を素手で登るようなものだ」と、台北の超高層ビル「台北101」を命綱なしで登りきった米フリークライマー、アレックス・オノルドさんになぞらえて称賛した。
- ルケシュ館長は、特別展が同館史上、最も成功し、注目された展覧会の一つとなったことは疑いようもないと述べた。:2025年1月30日
- 【台湾の出国者数、1894万人で過去最多に 訪台客は9%増=観光署2025年統計–観光-】
(台北中央社)交通部観光署(観光庁)が26日発表した2025年の観光統計によると、台湾からの出国者数は前年比12.4%増の延べ1894万4436人に上り、過去最多を記録した。訪台客数は同857万4547人で、前年比9.0%増えた。
出国者の目的地で最も多かったのは日本で、673万817人だった。中国が323万7511人、香港・マカオが219万3705人と続いた。
また訪台客を居住地別にみると、日本が148万3176人で最多となった。次いで香港・マカオが131万139人、韓国が101万6520人だった。
出国者数が訪台客数を1036万9889人上回る出国超過となっており、訪台外国人の消費額から台湾人による海外消費を差し引いた旅行収支は、推計で7009億8290万台湾元(約3兆4400億円)の赤字となった。2024年の訪台客1人当たりの平均消費額1276米ドル(約19万7300円)と、同年の台湾人の平均海外消費額5万5541元(約27万2200円)を基に算出した。
観光署は出国超過の要因について、主に台湾元高や航空便数の回復、地政学、競争相手国によるビザ(査証)緩和措置などが影響し、日本や中国大陸、香港・マカオなどの市場との差が徐々に広がったと説明。出国超過は1990年から続いており、台湾人の海外渡航は、台湾系航空会社や旅行業、保険業、小売業に恩恵をもたらしているとした。
外国人旅行者の誘客策として、リピート客向けの追加優遇▽展示会や国際会議に参加する外国人ビジネス客による“ついで”観光への補助拡充▽インセンティブ旅行客への補助拡充▽国際大型コンサートへの補助—を推進していくとした。
また、訪台客による観光収入は今後、毎年2~と4%程度の伸びが見込まれるとし、単純に人数規模を追求するのではなく、全体の売上高や消費の深さ、旅行体験の質を核心的評価基準にしていく方向に転換しつつあると説明した。:2025年1月27日
- 【米国のクライマー、命綱なしで台北101登り切る ネットフリックス企画/台湾–芸能スポーツ -】
(台北中央社)米国のフリークライマー、アレックス・オノルドが25日午前、台北市の超高層ビル、台北101で命綱なしでの登攀(とうはん)に挑戦し、成功させた。米動画配信大手ネットフリックスの企画で、各国に生配信された。
挑戦は24日の予定だったが、天候の関係で25日に延期された。オノルドは午前9時11分に登攀を開始。同10時43分にゴールした。高さ508メートルの先端部では、立ってスマートフォンで「自撮り」をする様子も見られた。
ビル周辺では、多くの市民が地上から登攀の様子を見守った。ビル89階にある展望台では、応援する人々がオノルドとガラス越しにコミュニケーションを取った。
挑戦成功を受け、頼清徳(らいせいとく)総統は自身のフェイスブックを更新。オノルドをたたえるとともに、心温かい台湾の人々や、この地の美しい山々と風景を世界に見てもらえたと語った。:2025年1月25日