【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2026年8月第2週TOPICS
- 【駐日代表「われわれが共に対処する敵は一つだけ」 台日協力の支持者に呼びかけ/台湾-政治-】
(東京中央社)長崎市が9日に開いた平和祈念式典で、台湾代表の座席が「外交団エリア外」に置かれ、国家としての尊厳と地位を傷つけられたとして、李逸洋(りいつよう)駐日代表(大使に相当)が出席を見送ったことを巡り、台日双方で関心が高まっている。李氏は10日、自身のフェイスブックで、台日協力を支持する全ての人に対し「われわれが共に対処する敵は一つだけだと認識してほしい。それは背後で操作し、台日友好を破壊する中国だ」と訴えた。
李氏は、台日の友情の深さに「疑いの余地はない」と表明。一方で、日本人の中に親中派がいれば、台湾人の中にも反日派がおり、台日関係が100点満点だと言ったことは一度もないとし、今回の長崎の事案を拡大解釈して台日関係を全面的に否定する必要はなく、「単一事案に過ぎない」と冷静な反応を求めた。
その上で、今回の行動について「戦略的な高い視点から、台湾の国家地位の矮小(わいしょう)化の問題に対処した」と説明。長崎市が中国の対台湾法律戦の片棒を担いでいると仮定した場合、台湾が外交使節団とは異なる待遇を黙って受け入れてしまえば、連鎖反応が生じる恐れがあると指摘した。また、先例を作れば「中国は日本の各地方でわれわれが苦労して築き上げた台日関係を一つずつ破壊していくだろう」と危機感を示した。
▽長崎市長「外交エリアは設けていない」
日本メディアによれば、台湾代表の座席配置を巡り、長崎市の鈴木史朗市長は10日、「外交エリアという名称のエリアは設けていない」と説明。各国大使や国際機関の出席者のための「海外エリア」を設けており、台湾代表もそのエリア内に配席したと述べた。台湾代表の座席は各国大使の後ろの列に配置したという。:2026年8月11日
- 【中国の指示で台湾の選挙に介入 中国出身者に懲役7年の判決 新北地裁–社会 -】
(新北中央社)中国共産党の関係組織と長期にわたり接触し、指示を受けて台湾で特定の候補者への選挙応援を行ったとして、反浸透法違反などの罪に問われた中国出身の徐春鶯(じょしゅんおう)被告に対し、台湾新北地方法院(地裁)は11日、懲役7年の判決を言い渡した。
徐被告は台湾人と結婚している。地裁の報道資料によれば、徐被告は1998年に台湾に入境。台湾の身分証を取得し、台湾新住民発展協会理事や中華両岸婚姻聯盟理事長を務めた。中華両岸婚姻協調促進会の鍾錦明会長と共に長年にわたり、中国出身配偶者の支援を名目に訪中しており、知り合った中国共産党の「民政部海峡両岸婚姻家庭服務中心」の楊文濤主任や「民革上海市委員会祖国和平統一促進委員会」の孫憲副主任の2人に台湾の政情と選挙情勢について報告を継続的に行っていた。
判決文によれば、2022年の台北市長選で中国側の指示を受け、黄珊珊(こうさんさん)氏の後援会を立ち上げるなどの支援活動を行った。23年1月には、後に翌年の総統選への出馬を表明した野党・民衆党の柯文哲(かぶんてつ)主席(党首)=当時=と接触。同党が新住民委員会の発足を検討し、徐被告を立法委員(国会議員)選の比例区候補に入れる意向を示したことを中国側に報告した。その後、中国側の指示に基づき、自身を候補者名簿の上位に入れるよう民衆党に働きかけるとともに、総統選では中国出身配偶者を動員して柯氏の支援活動を展開した。
合議体は、徐被告が域外敵対勢力の指示を得て、特定の候補者を支持することで台湾の選挙に介入し、「台湾の憲政秩序を著しく破壊し、わが国の主権に危害をもたらした」と指摘。「悪質度は軽くない」と断じた。
この他、大陸地区の人民を不法に台湾地区に進入させた罪などでも有罪判決を言い渡した。:2026年8月11日
- 【合唱の世界大会、前半の部で台湾勢が金メダル6個 頼総統らが祝電-文化-】
(ヘルシンボリ中央社)スウェーデン・ヘルシンボリで6日から開催されている合唱の世界大会「第14回ワールド・クワイア・ゲームス」で、台湾勢6団体が前半の部でそれぞれ金メダルを獲得した。頼清徳(らいせいとく)総統と蕭美琴(しょうびきん)副総統は駐スウェーデン代表処(大使館に相当)を通じて祝電を送り、台湾のために栄誉を勝ち取ったことをたたえた。
9日まで行われた前半の部では、全てのアマチュア合唱団が出場可能な「オープン・コンペティション」で、夢蓮花合唱団1・2団、新北少年合唱団、南科国際実験高校小学部合唱団、台北市三玉小学校合唱団、彰化県大村小学校合唱団がそれぞれ金メダルを獲得した。
また過去の国際大会での出場経験や実績があるなどの条件を満たした団体が対象となる「チャンピオンシップ・コンペティション」では、南部・高雄市六亀・宝来地区を拠点とし、2024年の前回大会でも金メダルを獲得したニブン(尼布恩)合唱団が民謡・先住民音楽(伴奏あり)部門で再び金メダルを手にした。
駐スウェーデン代表処によると、ニブン合唱団は大会側の招きを受け、8日と11日に現地の音楽イベントに参加したという。
また同合唱団と大村小学校合唱団は8日、現地の台湾企業でつくる団体の協力を受け、ヘルシンボリ市内で、台湾の民謡「月夜愁」、「都歴古謡」などを披露するサプライズ演出を行い、注目を集めた。
ニブン合唱団は12日からの後半の部でチャンピオンシップ・コンペティションの現代音楽と混声合唱の部門に出場する予定。:2026年8月12日
- 【台北駅商業エリアを全面改装 完了まで2年8カ月の見通し 業種の幅を拡大へ/台湾–経済-】
(台北中央社)百貨店大手、新光三越と台湾鉄路(台鉄)は11日、台鉄台北駅の商業エリアのROT(改修・運営・譲渡)事業の始動式を現地で開いた。新光三越の呉昕昌執行副総経理(副社長)は、全面リニューアルには2年8カ月かかる見通しだとし、区域ごとに工事を進め、工事期間中には少なくとも7割の営業を維持する考えを明らかにした。売り場については、飲食店の割合を従来より減らし、出店する業種の幅を広げる方針を示した。
新光三越は先月25日、台北駅の商業エリアの運営を開始した。これまではブリーズ(微風広場実業)が約20年にわたり運営してきたが、契約満了に伴う入札案件で、新光三越が事業者に選ばれた。契約期間は15年。商業エリアの延べ床面積は1階と2階、地下1階の約1万4000平方メートルに上る。
リニューアルは台北駅を「世界の窓」とすることを目標に、10億台湾元(約49億円)超を投じて行われる。
呉氏によれば、駅利用者のニーズを考慮し、駅コンコースの改装を実施。利用者を出迎える巨大スクリーンやシンボルとなる時報装置を設置する他、床の張り替えや照明の調整も行い、これまでと異なった雰囲気を演出する。旅客サービスでは、乗車情報や周辺地図、観光関連情報を提供する装置を配置する。若手芸術家の作品を展示するスペースも設け、育成を後押しする。
また、利用者の移動における利便性を向上させるため、地下1階と地上2階を結ぶエレベーターも新設する。現在は1階で乗り継ぐ必要があり、高齢者や大型スーツケースを持つ人に不便が生じていた。
売り場については、従来は飲食店が全体の9割を占めていたが、今後は7割以下に引き下げる。呉氏は、業種や取り扱う商品の幅を広げることで、利用者の多様なニーズに応えたいと話した。
台鉄の鄭光遠董事長(会長)は、リニューアル完了までの期間中、旅客サービスを中断せず、安全を確保することを前提として、台北駅が交通の要所から、国際的視野とローカルな特色を兼ね備えたライフスタイル体験の中心地に引き上げられることを願った。:2026年8月12日
- 【漢服で古風な婚礼を 南部の宿泊施設、新サービスで観光客呼び戻し狙う/台湾–觀光-】
(屏東中央社)南部・屏東県恒春鎮の宿泊施設「墾丁青年活動センター」は10日、敷地内の閩南式の伝統建築を生かし、古風な婚礼や漢民族の伝統衣装での記念撮影を体験できるサービスを展開すると発表した。観光客の呼び戻しにつなげたいとしている。
中華風ブライダル衣装を手掛ける「蘇拉蜜」との提携で実現した。同センターは、伝統建築に新たな命を吹き込もうと、没入感のある体験の提供に取り組んでいる。新サービスでは、中華式の伝統的な婚礼の作法を体験できる他、恒春古城や閩南式建築を巡り、地元の自然や生態環境などを楽しめる五つの特色あるコースも展開する。
同センターの翁嘉賢総幹事は、近年、一部の露店による不適切な販売行為の影響で、墾丁の観光イメージが悪化し、地域の観光業者がイメージ回復に注力していると説明。「閩南式建築の住宅博物館」と称される同センターの特徴的な建築群を活用し、地元の観光振興につながればと期待している。
翁総幹事によれば、民族衣装の体験は今年初めから始めており、現在は施設の宿泊客を対象に実施している。好評を得たことから、今後は他の宿泊施設とも連携する計画だという。:2026年8月10日