【 2017年第1四半期の純雇用予測 台湾がアジアで最高の25% 】
総合人材サービスのマンパワーグループは12月13日、2017年第1四半期の雇用予測調査結果を発表した。「増員する」と答えた台湾の企業は25%で、季節調整後の純雇用予測値は+25%となり、アジアで最高だった。純雇用予測は、増員すると答えた企業の割合から、減員すると答えた企業の割合を引いた値。季節調整値は新卒採用など、雇用活動の季節的な変化による影響を排するよう調整を加えた。同調査は世界43の国・地域、約5万9000組織を対象に聞き取り調査の形式で行われ、台湾では企業1036社が回答した。同社人材派遣事業処の葉朝蒂協理は結果について、台湾の労働市場が穏やかに回復していることの表れだと分析している。(2016/12/15)
【 訪台旅行者1000万人突破 昨年より9日早く 】
今年の訪台旅行者数は12月11日夜、1000万人を突破した。昨年より9日早い達成となった。交通部観光局は、今年の訪台旅行者数は年末までに1066万人に達すると見込んでいる。1000万人目となったのは、韓国・釜山からチャイナエアライン(中華航空)187便で桃園国際空港に到着した女性。入境ロビーで交通部観光局の周永暉局長などに出迎えられ、航空券や宿泊券、記念品などを贈られた。訪台は初めてで、新婚旅行のために夫とやって来たという。同局によると、今年の訪台旅行者数では日本・韓国がともに約27%もの伸びを見せた他、東南アジア・南アジアも約17%も伸びる等、全体としてインバウンドが増加したとのこと。(2016/12/11)
【 蔡英文総統、グローバル思想家100人に選ばれる 】
米誌フォーリン・ポリシーはこのほど、2016年のグローバル思想家100人に蔡英文総統を選出した。同誌は蔡氏を「台湾総統」と呼び、「poking the bear」(強権を持つ中国大陸に立ち向かう姿勢を指す)と選出理由を示している。また、本文では、蔡総統が今年10月10日の国慶節式典の演説で中国大陸に対し、対話の早期再開を呼び掛けると同時に、中華民国が存在する事実および台湾の人々が民主制度において揺るぎない信念を持っていることを直視するよう求めたことに言及している。蔡総統が名を連ねたのは政策決定者部門で、同部門にはヒラリー・クリントン氏や小池百合子東京都知事ら14人も選ばれている。(2016/12/15)
【 日本美術の特別展、故宮南院で開幕 東博・九博所蔵の国宝などを展示 】
東京国立博物館(東博)と九州国立博物館(九博)が所蔵する芸術品151件が一堂に会する特別展「日本美術の粋-東京・九州国立博物館精品展」が、南部・嘉義県の国立故宮博物院南部院区(南院)で12月10日に開幕した。同12日に同所で行われた記者会見には、林正儀故宮院長や銭谷眞美東博館長、島谷弘幸九博館長らが出席した。同展は2014年に東博、九博で開催された「台北国立故宮博物院-神品至宝-」の返礼展として開催。古代から近代までの日本美術が集結し、来場者は名作を通じて日本の美術史をたどることができる。林院長は、今回の特別展で日本の国宝や重要文化財を展示できたことは、南院にとっては学習の機会になったとした上で、今後国際的な展覧会を開く際の基礎になったと述べた。同展は来年3月5日まで開かれる。(2016/12/12)
【 日本旅行に関する問い合わせ大幅増 円安の影響で 】
いわゆる「トランプ相場」により急激な円安となっている影響で、目下日本旅行の人気が再度高まっている。オンライン旅行会社、イージートラベル(易遊網)によると、旧正月(春節)の連休を前に、日本旅行に関する問い合わせが大幅に増加したとのこと。季節的要素もあり、「横綱」級の人気を誇る旅行先である東京・大阪に加え、雪景色が楽しめる北海道や東北や北陸に普段以上の注目が集まっているという。北日本の観光業界にとって、今般の円安相場は思わぬ追い風となりそうだ。(2016/12/14)
【 鹿港を「歴史風景区」に…彰化県が推進 】
彰化県は、清の時代に港町として栄えた鹿港の観光発展促進のため、「国家歴史風景区」の設置に向けた取り組みを行っている。同風景区の設置は、魏明谷県長が掲げる重要政策の一つ。有形無形文化財の永久的な保存と周辺地域の観光振興を図るもので、これまでにも説明会を開催して住民と意見を交わしたり、林全・行政院長(首相)への報告を行うなどしていた。12月13日には林全院長が現地を訪れ、鹿港芸文館や鹿港天后宮、新祖宮、鹿港渓、福興穀倉など観光名所を視察。現状を理解するなどした。(2016/12/14)
【 彰化・秀水郷の農産品をPR 農村や古跡巡る観光コースを紹介 】
地元の農産品や産業をPRしようと、彰化県秀水郷公所(役所)は12月11日、役所前広場で展示販売会を開催した。同郷は郷内の農村や古跡、伝統産業に理解を深めてもらうため、観光のモデルコースを紹介。出席した魏明谷県長は、小旅行を通じて親子の絆を深めると同時に、秀水の産業と田園風景の美しさを知ってもらえればと来訪を呼び掛けた。モデルコースには半日プランと1日プランを用意。洋傘のペイント体験や陶芸体験、牧場体験ができるツアーも企画されている。(2016/12/12)
【 家族連れでも安心 台湾鉄道と台湾新幹線、親子車両導入へ 】
台湾鉄路管理局(台鉄)と台湾高速鉄路(高鉄、新幹線)が家族連れを対象とした親子車両の導入を検討していることが分かった。いずれも来年中の運用開始を目指す方針。台鉄は来年5月に運行を始める予定。車内の青写真を見た民進党の李昆沢・立法委員(国会議員)は立法院の交通委員会で「子供が騒いだり、言うことを聞かなくても、保護者は心配要らない」と期待を示した。また、高鉄の江耀宗董事長(会長)は、高速運転時の安全確保のため、車内のハード設備を変更することはできないとしながらも、特定の列車や旅行プランと合わせて来夏にも親子車両を導入すると語った。(2016/12/12)
【 製糖工場、操業始まる 来春までに2万トン強生産 】
台湾糖業虎尾製糖工場(雲林県)の操業が12月9日から始まった。来年3月中旬まで約2万1600トンの砂糖が生産される見通し。同工場は日本統治時代に創業。かつては全国に30カ所以上あった製糖工場だが、原料となるサトウキビの栽培コスト高騰を受けて生産量が減少し、現在も残るのは今月中~下旬に操業が始まる善化工場(台南市)とここだけになった。一時は各地に路線が張り巡らされたサトウキビを運ぶ軽便鉄道が唯一現役なのも同工場の特徴。この日も、汽笛を鳴らしながらゆっくりと敷地内に滑り込んだ。同工場で生産される砂糖は、風味や口当たり、品質がよいとされる。世界的に価格が上昇傾向にある中で、国産品は物価の安定にも寄与すると関係者は話している。(2016/12/11)
【 台北市、全バス停を禁煙に…来年元日から 違反者には罰金も 】
台北市政府衛生局は12月10日、来年元日から市内1150カ所のバス停を全面禁煙にすると発表した。違反者には2000~1万台湾元(約7300~3万6300円)が科される恐れがあるため、注意が必要だ。台北市では市民の健康と受動喫煙防止のため、これまでにも公共空間での禁煙を推進してきた。すでにバスレーン上のバス停155カ所や公立小中高校180校周辺、信義エリアなどが禁煙区域とされている。(2016/12/1)
【 故宮博物院所蔵の青磁特別展…大阪で 】
大阪市立東洋陶磁美術館で12月10日から、国立故宮博物院(台北市)が所蔵する青磁の特別展が開催されている。北宋(960~ 1127年)末期に宮廷用青磁を焼成した汝窯を代表する作品が展示され、同美術館は「美の真髄を堪能してほしい」としている。緑がかった青色に、輝く淡いピンク色の光沢を帯びていることが特徴とされる汝窯青磁。今回展示される作品のうち「青磁無紋水仙盆」は最高傑作と称され、海外では初公開となる。北宋の水仙盆は、故宮が所蔵する4点と東洋陶磁美術館の1点を含め、世界で6点しか現存していない。汝窯青磁の美しさは現代の技術で再現できないとされており、日台に残る作品が再会する貴重な機会となっている。(2016/12/11)
【 蔡総統、日米やアジア太平洋との結びつき強化に期待 】
蔡総統は12月15日、外交部と両岸交流遠景基金会が同14日に共催した国際シンポジウム参加者らの表敬訪問を受けた。同シンポジウムには自民党の鈴木馨祐衆議院議員なども参加している。蔡総統は意見交換の中で、アジア太平洋地域を取り巻く政治、経済、安全情勢の変化が速さを増していると指摘。台湾は引き続き「平和構築に向け積極的に意思疎通を図る」役割を果たすとし、関係各方面との連絡メカニズムを通じて、地域の政治と経済の発展に関して意見交換と協力を行う方針を強調した。また、東南アジア諸国やインドとの関係深化を目指す「新南向政策」についても言及し、官民一体となった投資と連携で台湾の発展の経験を分かち合いたいとしている。 (2016/12/1)
【 1番人気は「スポーツ用品」 台湾の越境EC利用動向 】
楽天は12月15日、自社が運営する海外販売サービス「楽天グローバルマーケット」における2016年の台湾の利用者の購入動向と人気商品のランキングを発表した。人気商品の上位3位は順にスポーツ用品、ベビー用品、健康関連だった。同社によると、台湾の主な利用者層は25~45歳の女性。一方、平均購入額は同年齢層の男性のほうが高かった。45~55歳の利用者も近年大きく増加しているという。1位のスポーツ用品は2015年以降高い支持を誇っており、特に日本ブランドが発売する日本モデルのスニーカーやゴルフ用品が人気を集めた。4位から10位までは生活用品、流行小物・バッグ、キッチン用品、おもちゃ、女性ファッション、電化製品、化粧・スキンケア用品だった。(2016/12/16)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2016台北国際スポーツ用品展 】
2017年3月22日より4日間、台北世界貿易センター第1、3ホールにて台北国際スポーツ用品展が開催される。中華民國対外貿易発展協会の主催。出展品目はスポーツジム器材、アウトドア用品、球技関連商品など多岐にわたっている。尚、一般に開放されるのは24~25日のみで、その他3日間は企業の参観となる。より詳しい情報は見本市HP(英語)、及び別途添付ファイルまで。
公式HP :http://www.taispo.com.tw/en_US/show/info.html?id=3636804A60D73D5FD0636733C6861689&sFuncID=3636804A60D73D5FD0636733C6861689