【 蔡英文総統、気候変動問題に向けた台湾の積極的な姿勢を紹介 】
蔡英文総統は27日、台北市で開かれた持続可能な発展に関するフォーラムに出席し、「台湾を排除しては、地球の真の持続可能な発展にはならない」と述べ、国内のみならず、国交樹立国への支援も行うことで、地球の一員として気候変動の問題に積極的に向き合っていく決意を示した。フォーラムは国営ラジオ局、台湾国際放送が創立90周年記念事業として、国際放送協会(本部ロンドン)と共同で開催。世界から250人以上の報道関係者や持続可能な発展に関する専門家、政治家らが出席し、目標達成に向け、意見交換や議論への市民参加を促す取り組みなどについて話し合われた。蔡総統は、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向け、台湾が過去2年余りにわたり関連の取り組みに注力してきたことに言及。エネルギー政策や二酸化炭素(CO2)排出削減を担当する部署を2016年に行政院(内閣)に設置したことやSDGsの進捗状況を報告する「自発的国別レビュー」を昨年発表したことなどを紹介した。SDGs実現に向けた同盟を産学官、研究機関、非政府組織の連携で8月に結成したことにも触れた。(2018/9/27)
【 国慶節の祝賀行事、日本から国会議員など約300人が参加へ 】
台湾外交部台湾日本関係協会張淑玲秘書長は27日、中華民国台湾の建国記念日「国慶節」(10月10日)の祝賀式典やレセプションに日本の超党派国会議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)の古屋圭司会長、衛藤征士郎副会長らが参加を予定していると発表した。古屋氏は日華懇に所属する国会議員30人を、衛藤氏は日台の親善交流強化を目指す一般社団法人「日本台湾親善協会」会長として17人のメンバーを率いて訪台する予定。張秘書長は、日本からの訪問団は22団体、約300人に上るとし、双方の交流が盛んなことに喜びを示した。(2018/9/28)
【 台湾の受け入れを 国連総会一般討論演説で国交樹立国が力説 】
第73回国連総会一般討論演説が始まった25日からこれまで台湾と外交関係を結ぶ17カ国中、14カ国が発言を行った。中米・カリブ海のハイチ、ホンジュラス、グアテマラを除き、すべて台湾による国連参加支持を表明。4日目の28日には新たに国交樹立国でカリブ海のセントルシア、セントクリストファー・ネイビス、太平洋のソロモン諸島が声を上げ、台湾による国連参加の必要性を訴えた。セントルシアのアレン・シャスネ首相は、同国の空港建設などに対する台湾からの援助に感謝する上で、台湾はオブザーバーとして世界保健機関(WHO)や国際民間航空機関(ICAO)、気候変動枠組み条約(UNFCCC)への参加を希望しているが、これは台湾のみならず同国にとっても重要だと強調。ソロモン諸島のリック・ホウエニプウェラ首相は、今年の一般討論のテーマ「国連をすべての人々に関連するものに」を取り上げ、国連は台湾の参加を排除し続けており、2300万人の台湾人を取り残していることに言及。これは国連自身の原則に矛盾するもので、世界有数の経済体である台湾はその経験と技術力で国際社会に大きく貢献することが可能であり、国連の一員として迎える時期だと述べ、台湾を受け入れるよう国連に呼び掛けた。セントクリストファー・ネイビスのティモシー・ハリス首相も台湾を排除すべきではないとし、ホウエニプウェラ氏の発言に呼応した。(2018/9/29)
【 蔡総統、偽ニュースや中国の軍事的脅威に懸念 】
蔡英文総統は29日、台北市内で開かれた国際シンポジウム「アジア太平洋シンクタンクサミット」の開会式で、フェイク(偽)ニュースについて、「社会にあふれつつあり、(われわれの)民主的なライフスタイルを壊そうとしている」と指摘。その上で、「台湾に衝撃を与えているだけでなく、(台湾と)理念の近いアジア太平洋の国々にも影響を及ぼしている」として、地域共通の課題には関係各方面が共に対応するよう呼び掛けた。蔡総統は、地域情勢にも言及。朝鮮半島の緊張緩和が進んでいるも、日増しに高まっている中国の軍事的脅威には、アジア太平洋諸国が力を尽くして対処しなければならないと訴えた。偽ニュースを巡り、台湾では今月、中国発の虚偽の情報を基に、「関西国際空港閉鎖時の対応が不十分だ」としてネットユーザーやメディアから出先機関への批判が相次ぎ、駐大阪代表が自殺に追い込まれた。また、2020年総統選挙の前哨戦となる11月24日の統一地方選まで2カ月を切ったが、蔡政権では偽ニュースを通じた中国の情報操作や選挙への介入に警戒を強めている。(2018/9/29)
【 花博と一緒にアフタヌーンティーを楽しんで 台中市、日本で観光PR 】
台中市政府と同市政府観光旅遊局は20日から23日まで東京都内で開催されていた旅行・観光の大規模イベント「ツーリズムEXPOジャパン2018」で観光PRを行った。台中では11月に台中フローラ世界博覧会(台中花博)が開幕するほか、地元で盛んなお茶の文化を紹介する一連のイベントが開催中であることから、市は「花博とアフタヌーンティー」をテーマに魅力をアピール。特別に製造した「桜マカロン」やティーバッグを会場で配布したところ、多くの来場者が興味を示した。同イベントには市内のアフタヌーンティー関連業者16社が参加。出展ブースには花園をイメージした装飾が施された。市は、花博と一緒に周辺の観光も楽しんでもらおうと33通りのモデルルートを提案。個人客や団体客など異なるニーズに合わせた多様なプランを紹介している。同市政府は、交通部(交通省)観光局と台湾観光協会率いる代表団の一員として訪日。代表団の人数は、地方自治体や旅行業者など合わせて約200人に上った。(2018/9/25)
【 来月台湾で公演の宝塚歌劇、紅ゆずるさんらが駐日代表訪問 】
3度目の台湾公演を来月開催するのを前に、宝塚歌劇団星組トップスターの紅(くれない)ゆずるさんらが25日、東京都の台北駐日経済文化代表処を訪れ、謝長廷大使に公演の準備状況を報告した。謝大使は、公演の成功を願った。訪問したのは紅さんのほか、トップ娘役の綺咲愛里さんや男役スターの礼真琴さんなど。紅さんは、今回の公演で台湾の伝統人形劇「ポテヒ」(布袋戯)を素材にした台日合同制作の異次元武侠ミュージカル「サンダーボルトファンタジー 東離剣遊紀」を上演することに触れ、リアル度は200%だと自信をみせる。礼さんは、台湾公演の内容は東離剣遊紀のファンをも驚かせるだろうとし、台湾で上演できることへの期待感をのぞかせた。台湾公演は10月20~28日に台北市の国家戯劇院で、11月2~5日に南部・高雄市の高雄市文化中心至徳堂で行われる。宝塚歌劇団は2011年の東日本大震災に対する台湾からの支援に感謝を示し、台日交流を促進させようと、2013、2015年に台北で公演を開催。高雄での公演実施は今回が初めてとなる。(2018/9/26)
【 フェイスブック、台湾への投資を拡大 2020年までに5万人超の人材育成へ 】
米交流サイト大手のフェイスブックは27日、台湾への投資を拡大すると発表した。同社は昨年、台湾製品の海外進出を支援するプロジェクト「メイド・バイ・タイワン」(Made by Taiwan)を開始。今年も引き続き資源を投入し、来年から2020年にかけては5万人以上のデジタル人材を育成する方針。同社はこの日、台北市内で記者会見を行い、中小企業の代表やマーケティング担当者ら500人以上が出席。蔡英文総統もあいさつを行った。訪台した同社アジア太平洋担当副社長のダン・ニアリー氏は報道資料で、台湾は同社にとってアジア太平洋地域における重要な市場であり、チャンスにあふれているとし、前向きなエネルギーの創出を支援していきたい考えを示した。同社は昨年からすでに台湾で人材育成を実施。来年から新たに中小企業と大学生を対象にした育成プロジェクトを始動させ、2020年までに5万人を超えるデジタル人材の育成に取り組むほか、台湾企業1500社とシリコンバレーの企業との交流支援や中小企業1万5000社への海外展開支援を行う予定。(2018/9/27)
【 日本発の食情報誌、台湾で交流イベント 食を通じた地方創生目指し意見交わす 】
日本各地で発行され、今年台湾版の発行も開始された食の情報誌「食べる通信」の交流イベントが30日、台北市内で開催された。地域の農漁業者を紹介する冊子と共に手掛けた生産物を届けることで生産者と消費者をつなぎ、食を通じた地方創生を目指す同誌。この日は日本と台湾の編集者や台湾の生産者がそれぞれの取り組みを紹介したほか、同誌の発行に興味を持つ人々が台湾各地から参加し、熱心に意見を交わした。同誌は地域ごとに発行されており、テーマや読者もさまざま。2013年に東北で創刊して以来、他の地域に広がり、日本35カ所で発行されている。台湾では今年1月に創刊。台湾版「食通信」は現在、雲林、東台湾、中台湾、旅人の4種類だという。日台間の交流を深めようと、日本食べる通信リーグの江守敦史ゼネラルマネージャーと日本各地の編集長3人が訪台し、28日から3日間、雲林や台北で講座を開くなどした。30日のイベントでは、参加者自らが食べる通信の内容を考えるという活動が行われた。(2018/9/30)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2019 TAIPEI CYCLE見本市 】
2019年3月27日より4日間、台北南港国際展示場にて2019 TAIPEI CYCLE見本市が開催される。中華民国経済部国際貿易局主催。出展品目は自転車、自転車部品、アクセサリー、電動アシスト自転車、自転車ファッション等。詳しい情報は以下公式ウェブサイト参照。
HP : https://www.taipeicycle.com.tw/en_US/index.html