【 保健当局の歴代トップ、台湾のWHO参加求める署名呼び掛け 】
保健当局の歴代トップ5人が13日、政治的立場を超えて顔をそろえ、台湾の世界保健機関(WHO)加盟を求める署名運動への参加を呼び掛けた。5人は李登輝政権下で衛生署(現衛生福利部=保健省)長を務めた張博雅氏(無党団結連盟)、陳水扁政権下の衛生署長、涂醒哲氏(民進党)、馬英九政権下の衛生署長、葉金川氏(国民党)と楊志良氏(白色連盟)、蔡英文政権下の衛生福利部長、林奏延氏(無所属)。台北市の立法院(国会)で開かれた記者会見に出席した。張氏は、新型コロナウイルスが世界を脅かす中、各国が一体となって対応してこそ初めて感染を抑制することができると述べ、「台湾はWHOの加盟国であるべき。少なくともWHA(WHO総会)のオブザーバーであるべき」と訴えた。林氏は、重症急性呼吸器症候群(SARS)が流行した2003年以来、台湾は防疫対策に努めてきたと指摘。今回の新型ウイルス対策では死者もなく、市中感染もない世界トップクラスの成果を上げているとの見方を示して「98点」の高評価。台湾の経験を開発途上国に伝えられるとWHO参加に意欲を示した。涂氏と楊氏は、台湾がWHOに参加しないのは世界にとっての損失だと訴え、葉氏は有意義かつ尊厳を保ち、世界各国と平等な参加を目指す姿勢を強調した。
(2020/02/13)
【 台湾の専門家、WHO会合に「台北」名義で参加へ 外交部「利益守る」 】
世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスを巡って11、12日にスイス・ジュネーブで開催する会合に、台湾の専門家は「台北」名義で参加する見通しであることが分かった。衛生福利部(保健省)疾病管制署が10日、明らかにした。外交部(外務省)の欧江安報道官は11日の定例会見で、国家の最高利益を守れるよう、引き続き有利な名称を勝ち取っていくと述べた。台湾の専門家はインターネットを通じてオンライン参加する。政府は「会場列席による参加」を目標としてきたが、WHOは10日の会見で、台湾をオンライン形式で参加させる方針を改めて明言した。外交部によれば、多くの国の専門家が国内での感染状況への対応を理由に、台湾と同様にオンライン形式で参加するという。欧報道官は11日、WHOが台湾の専門家を招く方針を公に表明したのは「有意義な進展」だと評価。台湾のWHO参加を巡って、台湾への支持を表明する声が国交を結ぶ国や近い理念を有する各国から相次いだことに触れ、これが「WHOに台湾の参加の必要性を直視させることに有効に働いたことが十分に示された」と語った。
(2020/02/11)
【 台湾ランタン、主会場の来場者100万人突破 日本の自治体や企業も出展 】
8日に開幕した「2020台湾ランタンフェスティバル」の主会場「后里森林園区」(台中市后里区)の来場者数が11日までに100万人を突破した。台中市政府が発表した。世界各地からの作品が集結する「国際友好エリア」には日本から複数の自治体や企業が出展し、特色あふれる作品で魅力をPRしている。出展している日本の自治体は鳥取県、北海道札幌市、名古屋市、香川県、佐賀県、青森県平川市など。企業では近鉄グループや東武グループが参加している。台中市と友好交流協定を締結している鳥取県は、同県出身の漫画家による作品「ゲゲゲの鬼太郎」(水木しげる)や「名探偵コナン」(青山剛昌)などを題材にしたランタンを出展。4年連続での参加となる東武グループのランタンには、東京スカイツリーや浅草など台湾人にも馴染みのある観光地があしらわれている。
(2020/02/11)
【 台湾ランタンフェス開幕祝うパレード 日本のよさこいチームが演舞披露 】
旧正月を締めくくる一大イベント「2020台湾ランタンフェスティバル」が8日午後に中部・台中市で開催するのに合わせ、市内では同日午前、台湾の他、日本や英国、フランスの12団体が出演する賑やかなパレードが行われた。日本からは、三重県の「四季舞」、名古屋市の「嘉們-KAMON-」、高知県の「ほにや」などのよさこいチームが参加。活気あふれる演舞を披露した。同日午後4時からの開幕イベントでは、上記3チームに「北海道科学大学YOSAKOIソーラン部~相羅~」も加わって、日本の伝統芸能の魅力を伝える。
(2020/02/08)
【 太陽光による水素生成、変換効率20%高めることに成功 】
国立台湾大学マテリアルサイエンス及びエンジニアリング学科の陳俊維特聘教授は、国立台湾科技大学化工系の黄炳照教授、私立東海大学化学系の王迪彦助理教授と「新世代能源研究団隊」を結成し、科技部(日本の文科省に類似)が実施するプロジェクトの支持を受け、極薄の原子層材料であるグラフェンとケイ素材料を組み合わせ、光電気化学を用いた新たな水素生成技術を開発した。これは、太陽光を利用して水素を生成するに当たり、その変換効率を現行の技術に比べて20%高めることができるというもの。この研究成果は国際ジャーナルでも発表されている。この研究は、太陽光を吸収するというシリコン素材の原理を利用したもの。太陽光エネルギーの吸収効率を高めることで、このエネルギーを水の分解に利用し、そこから清潔な水素エネルギーを作り出すという仕組みだ。これまでの研究で、シリコンは電解液に入れると不安定な状態になり、変換効率に影響を与えることが分かっていた。しかし、今回の研究では、シリコンの表面に毛髪の直径の10万分の1の厚さの原子層材料「グラフェン」を敷き、シリコンに耐酸耐アルカリの特性を持たせることで、その安定性を保ちながら、変換効率を大幅に引き上げることに成功した。
(2020/02/13)
【 台湾見本市・展覧会情報 - 見本市 】
2020年7月17日より3日間、台中国際博覧センターにて2020TCFB台中が開催される。TAITRA主催。出展品目は茶、加工茶&茶製品、茶セット&茶加工機器コーヒー、コーヒー製品&機器、茶&コーヒーリフレッシュメント、農産物、魚介類、家畜、加工食品、ワインと飲み物、調味料&食品、ベーカリー製品と材料、ベーカリー原料、ベーカリー機器、冷凍およびケータリング機器等。詳しい情報は以下公式ウェブサイト参照。
HP : https://www.jetro.go.jp/j-messe/tradefair/detail/108181