【 蔡総統、自民党青年局の訪問団と面会 –台日– 】
蔡英文総統は5日、台北市の総統府で、自民党青年局の訪問団と面会した。蔡総統は台湾が昨年9月に環太平洋経済連携協定(TPP)への加入を申請したことに触れ、加入実現への後押しを要請した。自民党青年局の台湾訪問は約3年ぶり。訪問団の中で新型コロナウイルスの陽性者が出たため、メンバーの一部は蔡総統との面会を取りやめた。蔡総統は「この数年、台湾と日本の各分野での交流はますます緊密になっている」と言及。コロナ禍において日本が台湾にワクチンを、台湾も日本に防疫物資をそれぞれ提供したことに触れ、これらの「善の循環」は「台日間の助け合いの友情の表れだ」と述べた。台湾のTPP加入申請に関し、台湾が今年、著作権法や商標法などの改正を済ませたことを紹介し、「TPPのハイレベルの条件を満たす決意を示した」と強調。今後も法整備などを進め、加入実現を目指す考えを示した。また、3月下旬に行った安倍晋三元首相とのリモート会談で安倍氏が「台湾有事は日本有事だ。すなわち日米同盟の有事でもある」との考えに改めて言及したことに触れ、「台湾の安全であれ、日本の安全であれ、単一の国の課題ではない」とし、九州・沖縄から台湾、フィリピンを結ぶ「第1列島線」や地政学の観点から考える必要があると指摘。「だからこそ台日関係はこのように緊密で重要なのだ」と訴えた。青年局訪問団からは、鈴木憲和衆院議員が局長代理としてあいさつした。鈴木氏は、ロシアによるウクライナ侵攻で国際情勢が緊張する中、「力による現状変更は断じて認めてはいけない」とのメッセージを日台が一緒になって発していくことが重要だと認識を示し、「台湾海峡の安定化は日本の安定化にもつながる」との認識を持って取り組んでいく考えを示した。
中央社フォーカス台湾:2022年5月5日
【 自民党青年局、李登輝元総統の墓参り –政治– 】
自民党青年局の議員団は4日、李登輝元総統が眠る北部・新北市の五指山軍人墓地を訪れ、献花した。李登輝基金会は4日午後の報道資料で、一行の墓参りに謝意を示した。また、議員団を率いる小倉将信青年局長が李氏を記念する図書館の設立に向けた準備について関心を寄せ、開設後に訪れたいとの考えを示したという。一行は4日午後、蘇氏と行政院(内閣)庁舎で面会。蘇氏は、2011年から台湾が続けていた福島など5県産食品の禁輸を解除したことなどに言及し、台湾は国際的な経済圏に参加する決意と用意があると言明。環太平洋経済連携協定(TPP)加入に対する日本からの支持を期待すると語った。小倉氏は日本食品の輸入制限の緩和に感謝し、台湾のTPP加入を支持する姿勢を示した。台湾に到着した3日夜には、呉釗燮外交部長(外相)が台北賓会で開いた夕食会に臨んだ。外交部の報道資料によれば、呉氏はロシアのウクライナ侵攻や中国軍が台湾海峡で軍事演習を繰り返していることに触れ、権威主義の国家がインド太平洋地域において脅威となっていると指摘。日本が台湾海峡の平和と安定の重要性を繰り返し強調していることに感謝した。小倉氏は、ウクライナ情勢に言及し、台湾で同じことが起きるのは決して許されないとし、台湾と日本の協力の強化を願う立場を示した。
中央社フォーカス台湾:2022年5月4日
【 台湾産パイン、茨城の給食で提供へ –経済– 】
農業委員会農糧署の胡忠一署長は27日、南部・屏東県で行われたパイナップルの対日輸出記者会見で、同署を通じて輸出される台湾産パイナップルが、茨城県笠間市や大洗町などにある9カ所の幼稚園や小中学校で初めて給食の食材として出されることになったと明らかにした。輸出するのは、主力品種として栽培される「金鑽パイナップル」。胡氏は、繊維がきめ細やかで、芯も食べられる他、香りが濃く、高い栄養価とおいしさを兼ねていることから、給食の食材として認められたと説明した。同署と笠間市は2019年に食を通じた文化交流と発展的な連携強化に関する覚書を締結しており、これまではバナナが給食向けに提供されていた。胡氏は、日本の消費者と茨城県に対し、台湾産果物への長期的な支持に感謝を表明。今年のパイナップルの対日輸出量は26日までに1万3612トンに達し、昨年同期の7545トンに比べ、80%増えて過去最高を記録したとし、台日の厚い友情の表れだと述べた。
中央社フォーカス台湾:2022年4月27日
【 橋の架け替え工事現場から石垣の護岸 日本時代の遺構か –文化– 】
台湾北部・基隆市にある忠三橋の架け替え工事現場で、日本統治時代に建設されたとみられる石垣の護岸が見つかった。25日には市議が現地を視察し、保存を訴えた。視察した童子瑋市議は、文化資産の保存は地域交通の改善や市民の安全維持と同じくらい重要だと強調。市文化局に対して記録と測量、工務処に対しても石垣の保護を求めた。また、長期的な展望として、付近の魚市場に隣接するビルや高架道路を撤去し、歴史の記憶が残る親水緑化歩道として整備する考えを示した。地元の町内会長によれば、忠三橋の下を流れる旭川は1912年に完成した運河で、河岸には漁協の競り場があったという。すでに110年以上の歴史があり、保存の価値があると語った。
中央社フォーカス台湾:2022年4月26日
【 台湾の投資環境、世界3位に 韓国と共にアジアトップ –経済– 】
米国のビジネス環境リスク評価会社「ビジネス・エンバイロメント・リスク・インテリジェンス」(BERI)が発表した2022年の第1回目の報告書で、台湾はリスクの低さで世界3位となったことが分かった。首位はスイス、2位はノルウェー。韓国も3位で台湾と共にアジアトップとなった。日本は13位。報告書は毎年4、8、12月に発表される。世界の主要50カ国・地域を対象に「事業運営リスク」「政治リスク」「為替リスク」の3つの指標に基づいて投資環境の優劣を評価している。台湾は20年には通年で3位を維持していたが、昨年4月に4位に転落。今回再び3位に返り咲いた。同部投資業務処は、政策の継続性、外国企業への態度、国際収支バランスや経済成長の項目で特に高い評価を得たとしている。
中央社フォーカス台湾:2022年5月3日
【 澎湖海上花火フェス開幕 今年20回目 –観光– 】
今年で20回目の開催となる澎湖国際海上花火フェスティバルが25日、台湾海峡の離島、澎湖県馬公市で開幕した。花火とドローンによる15分間ショーを一目見ようと、会場には多くの行楽客が詰め掛けた。無料通話アプリ「LINE」のキャラクターがドローンで夜空に浮かび上がった他、台湾のバンド、動力火車などが舞台パフォーマンスを繰り広げ会場を盛り上げた。澎湖県政府旅遊処によると、6月30日まで、24回花火を打ち上げるという。
中央社フォーカス台湾:2022年4月29日
【 開幕控えるWHO総会 外交部、台湾の国際医療支援を動画で発信 –政治– 】
今月22日にスイス・ジュネーブで開幕する世界保健機関(WHO)の年次総会への参加を目指す台湾。外交部(外務省)は台湾の医療面における国際貢献について発信する動画を制作し、2日、フェイスブックなどで公開した。動画にはアフリカで15年間、地元民の診察や治療を続けてきた台湾人医師の他、台湾人医師による手術を受け、九死に一生を得たエスワティニの少年、台湾の医療チームによる研修を受け助産師になったマラウイの女性らが登場する。動画は同部のフェイスブックページの他、同部が運営するユーチューブチャンネル「潮台湾Trending Taiwan」でも公開されている。
中央社フォーカス台湾:2022年5月3日