【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2025年2月第2週TOPICS
【台湾海峡を米艦船2隻が通過=第2次トランプ政権初 国防部「動向を把握」-政治-】
(台北中央社)国防部(国防省)は12日、米軍艦2隻が10日から台湾海峡を通過したと発表した。国軍は周辺海空域の動向を全て把握し、状況は正常だったとしている。米軍艦船が台湾海峡を通過するのは、1月の第2次トランプ米政権発足後初めてとみられる。
ロイター通信によると、台湾海峡を北から南に向けて航行したのは米海軍のミサイル駆逐艦と調査船。米インド太平洋軍のマシュー・コマー報道官は、艦艇が通過したルートについて、いかなる沿岸国の領海にも属していないとした上で、全ての国は公海を自由に航行し、上空を自由に飛行できるなどと強調したという。
国防部によれば、台湾海峡周辺で活動した中国の軍用機は11日午前6時までの24時間に延べ32機、12日午前6時までの24時間に延べ30機。うち暗黙ラインの「中間線」やその延長線上を越えたのは、それぞれ延べ22機と延べ23機だった。:2025年2月12日
【元立法委員を反浸透法違反などで起訴 中国の指示で総統選への介入図る/台湾–社会-】
(高雄中央社)中国からの指示を受けて昨年1月の総統選への介入を図ったとして、南部・高雄市の台湾橋頭地方検察署(地検)は13日、張顕耀元立法委員(国会議員)を反浸透法違反などで起訴したと発表した。講演会や記者会見などを通じて鴻海(ホンハイ)創業者の郭台銘(かくたいめい)氏への支持の拡大を図り、郭氏と野党・民衆党の柯文哲(かぶんてつ)党主席(党首=当時)のペアでの立候補を後押ししたという。
橋頭地検によれば、張被告は2023年6月、中国側の人物からの指示を受け、中国の計画に合わせて当時総統選への出馬の意向を示していた郭氏の支持拡大を図り、野党・国民党の候補者の侯友宜(こうゆうぎ)新北市長に圧力をかけて、公認候補を郭氏に変更させようとした。また、同8月には中国側からの指示と委託を受けてフォーラムを開き、郭氏を宣伝した他、同9月には総統選の見通しに関する資料を郭氏に提供し、郭氏から電子署名を得た上で中国軍や中国の政府上層部に提出するなどしたという。
張被告は2005年から12年まで立法委員を2期7年務めた。当初は親民党所属だったが、1期目の任期中に国民党に移籍した。:2025年2月13日
【台湾人アーティストの作品展示 東京・森美術館「マシン・ラブ」展–文化-】
(東京中央社)東京・六本木の森美術館で13日、ゲームエンジンやAI(人工知能)、VR(仮想現実)、生成AIなどのテクノロジーを取り入れた現代アート約50点を紹介する「マシン・ラブ ビデオゲーム、AIと現代アート」展が開幕した。森美術館と台北駐日経済文化代表処台湾文化センターの招きを受けた台湾人アーティスト、許家維さんの作品「シリコン・セレナーデ」も展示されている。
台湾文化センターの曽鈐竜センター長は許さんの作品について、最新のAIテクノロジーとVRを融合させたもので、半導体を出発点として無限の想像を刺激しているとし、さまざまなイノベーションの手法を通じて、台湾のアートが世界に広がることを期待すると語った。
シリコン・セレナーデは、現代のデジタル・テクノロジー製品に不可欠な半導体ウエハー用シリコンが砂浜から採取できることに着想を得た作品。バーチャルな海辺、水中でのチェロ演奏シーン、AI専用チップを研究する工業技術研究院の映像などを生成AIによる音楽と共に構成し、最新テクノロジーを素材レベルから考察している。
会期は6月8日まで。台湾文化センターは、日本との共存共栄の関係を基礎に、異なる分野の日本の美術館をつなぎ、台湾人アーティストの作品を展示する機会や台日の共同制作などに結びつけたいと期待を寄せた。:2025年2月13日
【台湾・平渓で恒例のスカイランタンフェス 日本の自治体関係者も参加–観光-】
(新北中央社)旧正月(今年は1月29日)後に初めての満月となる元宵節の12日、北部・新北市平渓区で恒例のスカイランタンフェスティバル(新北市平渓天灯節)の2日目が開催された。同市政府観光旅遊局によると、三重県や鳥取県、茨城県小美玉市などの自治体関係者らも参加し、新年を祝った他、14日のバレンタインデーを前に幸せを願った。
会場では小雨が降る中、参加者はレインコートを着てランタンに願い事を書き、ランタンを打ち上げた。
侯友宜(こうゆうぎ)新北市長は日本の自治体関係者らと共に、今年のえとである蛇の形をした高さ約3.7メートルのランタンを打ち上げた。侯市長は、ランタンに国の安泰と人々の和やかな暮らし、全てのことが順調に進むことを願う「国泰人和万事興」などと書き、団結して国の挑戦に立ち向かうことを祈願した。
観光旅遊局によれば、16日には地元の団体と協力し、山林の清掃活動を行うという。:2025年2月13日
【カヤックで台湾から石垣島へ 台日合作番組、アジア中心に11カ国で放送–芸能スポーツ -】
(台北中央社)カヤックで東部・花蓮から石垣島までの航海を目指す台日合作のリアリティー番組「上船了各位!」(Do Big Things - Let's Go Kayaking!)が21日から、米ワーナーブラザース・ディスカバリー傘下のチャンネル「ディスカバリーアジア」でアジアを中心とした11カ国で放送される。台湾発のリアリティー番組としては快挙となる。
同番組は台湾の芸能人7人がカヤックで花蓮から石垣島までの約260キロの航海に挑戦するというもの。航海への挑戦は昨年6月に行われ、台湾では同7月に放送開始された。また、同11月末に開催されたアジア最大規模の国際テレビ番組賞「第29回アジアテレビ賞」では、最優秀リアリティー番組賞を受賞した。
放送地域はモンゴル、ミャンマー、北朝鮮、パプアニューギニア、フィリピン、セーシェル、シンガポール、韓国、タイ、東ティモール、ベトナム。日本は含まれていない。
同番組は台湾の航空会社、スターラックス(星宇)航空の機内でも視聴できる。:2025年2月12日