【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2025年3月第1週TOPICS
【実動演習を10日間に延長へ 大規模軍事演習 国防部長「統合作戦能力を向上」/台湾-政治-】
(台北中央社)顧立雄(こりつゆう)国防部長(国防相)は3日、今年度の大規模軍事演習「漢光41号」について、コンピューターを利用した図上演習を14日間に、実動演習を10日間にそれぞれ延長すると明らかにした。統合作戦計画の任務遂行能力を効果的に向上させるのが狙いだと説明した。
漢光演習は年に1度行われる重要演習。昨年は図上演習を8日間、実動演習を3日半の日程で実施した。実動演習は5日間の予定だったが、台風被害を受けて途中で打ち切られた。
顧氏は国内外の記者との懇談会に出席し、国防政策の発展を説明した他、関連の質問に答えた。
漢光41号の計画に関し、グレーゾーンへの対応や敵の前進を遅らせる「縦深防御」などを基礎とすると説明。無人機の検証は行うとしつつ、無人艇は作戦能力が不十分であるため、演習には加えないとした。
また、昨年台湾に到着したM1A2T「エイブラムス」戦車と高機動ロケット砲システムM142「ハイマース」については、「(演習には)間に合わないだろう」と述べ、部隊が発足するのは今年下半期になる見通しを示した。:2025年3月4日
【台湾北側の海域で漁船火災 日本の海上保安庁が救助支援–社会-】
(新北中央社)2日午後6時過ぎ、台湾本島北側の離島、彭佳嶼の北東90カイリ(約167キロ)の海上を航行していた漁船「三協順26」から、火災が突然発生したと海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)に通報があった。3日午前9時の時点で2人が行方不明で、海巡署と日本の海上保安庁の船が共同で捜索を行っている。
漁船は先月26日に北部・新北市金山区の漁港を出港。台湾人船長1人とインドネシア人乗組員6人が乗っており、このうち乗組員5人は近くを航行していた船に救助された。やけどを負っているものの命に別条はないという。船長と乗組員1人の行方が未だ分かっていない。
日本メディアによれば漁船火災があったのは、石垣島の北北西約220キロの地点。沖縄県周辺海域を管轄する第11管区海上保安本部に対し、台湾側から救助協力の要請があったという。:2025年3月3日
【雲林産キャベツ、日本に出荷 台湾では豊作 価格高騰を好機に–経済-】
(雲林中央社)中部・雲林県で4日、日本に輸出される同県産キャベツを積んだトラックの出発式が行われた。農業部(農業省)農糧署中区分署の徐煇妃分署長は、日本ではキャベツの価格が高騰しており、豊作だった台湾にとっては輸出の好機だとの見方を示した。
徐氏は台湾全土のキャベツの作付面積は約8000ヘクタールあり、今シーズンはキャベツの生育に適した気候だったため、収穫量が例年の約1.2倍に伸びていると言及。農糧署が助言した生産者団体7団体が、4月までに計86コンテナ1548トンのキャベツを輸出する予定だと述べた。日本の他、カナダやシンガポール、ドバイにも輸出するという。
この日の出発式を主催した生産者団体、嘉禾益果菜生產合作社の徐崇評運営長は、同団体として今年は6コンテナを輸出し、将来は最大で20コンテナにまで輸出量を増やしたいと語った。:2025年3月4日
【台鉄、台湾版「鉄印帳」販売へ 日本の旅行会社とコラボ–観光-】
(台北中央社)台湾鉄路(台鉄)は日本の旅行会社、読売旅行と連携し、台湾版「鉄印帳」を初めて発売する。6月9日の「鉄路節」(鉄道の日)に販売する予定。日本の旅行者に台湾で台鉄の旅を楽しんでもらえればとしている。
鉄印帳は、日本の神社や寺で参拝の証として御朱印を押してもらう「御朱印帳」の鉄道版。第三セクター鉄道等協議会に加盟する鉄道会社と旅行読売出版社などが連携して「鉄印」を開始した。鉄印は手書きやスタンプ、プリントなど各社によってそれぞれデザインが異なり、各鉄道を巡る旅に楽しさを加えている。
台鉄の計画によれば、台湾の20カ所の駅を鉄印の交換場所とし、国内外の旅行者は「鉄印帳」を購入すれば、指定の駅で鉄印を無料でもらえる。
鉄印の交換場所として予定されている駅は、台北、新竹、台中、彰化、嘉義、台南、高雄、台東、太麻里、花蓮、瑞芳、内湾、岡山、礁渓、池上、松山、十分、二水、枋寮、集集。:2025年3月3日
【日本ハム・台湾プロ交流試合 2日目は平野恵一監督率いる中信ブラザーズと対戦–芸能スポーツ -】
(台北中央社)北海道日本ハムファイターズと台湾プロ野球2球団との交流試合は2日、台北市の台北ドームで中信ブラザーズ戦が行われた。試合前には中信の平野恵一監督と日本ハムの新庄剛志監督が顔を合わせた。
報道陣の取材に応じた平野氏は、前日の統一ライオンズ戦で新庄氏がスーツ姿でオープンカーに乗って登場したことについて、平野氏も対抗してパフォーマンスを行うようアドバイスする声があったと明かした上で、自身は目立たなくて良いので選手にしっかり活躍してほしいと笑った。
始球式では平野氏がキャッチャーを、新庄氏がバッターを担当した。新庄氏は中信のオーナー企業関係者が投げた球を素手でキャッチ。ピッチャーに返して握手を交わした。
試合は二回裏、日本ハムの万波中正選手が3ラン、清宮幸太郎選手が2ランを放つなどして一気に7点を先制。三回裏にさらに1点を追加した。対する中信は六回表、2死満塁のチャンスを作ったものの得点にはつながらなかった。8-0で日本ハムが2試合連続完封勝利を決めた。
交流試合は2日間で延べ約5万4000人を動員した。:2025年月2日