【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2025年5月第1週TOPICS
【頼総統、自民党青年局の訪問団と面会 台湾と日本の各分野での協力継続に期待-政治-】
(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は1日、訪台中の自民党青年局の訪問団と総統府で会談した。一行が具体的な行動で台湾と日本の関係深化への支持を示したことに感謝を述べ、台日が国防や経済、教育、文化、スポーツ、芸術などさまざまな分野で協力や交流を継続し、関係をより一層向上させられるよう期待を寄せた。
団長の中曽根康隆青年局長をはじめ、平沼正二郎衆院議員、神谷政幸参院議員らが頼総統と面会した。一行は29日から訪台している。
頼総統は、台湾は自民党青年局との交流を非常に重視していると述べ、具体的な成果がもたらされるよう願った。また、台湾海峡の平和と安定は世界の安全と繁栄に関わるとし、台日双方でインド太平洋の安定促進に関する協力や交流を進めていくことに意欲を示した。
中曽根氏は、台日間で実務上や戦略上の協力を強化していくことに強い賛同を示し、双方の交流が共通の目標に向けて進展していけるよう願った。台湾海峡の安定は東アジア、ひいては世界の平和と安定に関わるという認識を世界と各国の指導者が持つようにしなければならないとし、日本も認識を広められるよう尽力する姿勢を示した。:2025年5月1日
【日本時代の呉服屋店主の記念碑がばらばらに 市民が文化資産登録を申請/台湾・基隆–社会-】
(基隆中央社)北部・基隆市の八堵駅近くに設置されていた90年以上の歴史を持つ「越智兵五郎」記念碑が、分解された形で路地脇に置かれていることが分かった。市文化観光局は4月30日、記念碑の「歴史建築」登録に関する書類が付近の高校に勤務する教員から提出されたと明らかにした。
記念碑について調査した人のフェイスブックの投稿によると、日本統治時代の1933(昭和8)年2月9日付の「台湾日日新報」に、基隆市内の「金越呉服店」の店主である越智兵五郎が貧困者救済のための資金として八堵駅前の土地約3000坪を市に寄贈したとの記載がある。市は越智の善行に感謝を示すために記念碑を建てたと推測される。
基隆高中(高校)教員の盧さんは4月29日、記念碑がもともと設置された場所から姿を消し、路地脇に置かれていたとしてその写真をフェイスブックに投稿した。
記者が調べたところ、記念碑の設置場所の脇にあるガソリンスタンドでは工事が行われており、工事のために台座と碑石を分解し、路地脇に暫定的に置いたことが分かった。工事終了後に記念碑の処置について改めて検討するという。
市文化観光局によると、記念碑は現時点では文化資産に登録されていない。同局は30日、盧さんからの投書を受けて本人と連絡を取り、盧さんから歴史建築登録に関する書類が提出されたと説明。今後、文化資産としての価値があるかを調査し、初歩的な実地調査で価値があると判断されれば、審査対象のリストに入れるとした。:2025年5月1日
【春の外国人叙勲 日本映画評論家の張昌彦さんに旭日双光章/台湾–文化-】
(台北中央社)日本政府は29日、2025年春の外国人叙勲受章者を発表し、台湾からは日本映画評論家で翻訳家の張昌彦氏が選ばれた。日台間の友好関係増進に顕著な功績があったとし、旭日双光章が授与される。
張氏は台湾の大学を卒業後、早稲田大学の大学院に留学した。日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会は、張氏は台湾における日本文化の紹介および日台間の友好親善に寄与したと説明。1980年代以降、日本映画作品の紹介・関連記事の執筆や日台映画関係者の交流に精力的に取り組み、映画を通じた日本文化の普及および映画分野における日台文化交流の促進に貢献したとしている。
交流協会は30日、報道資料を通じ、張氏に「衷心の敬意と謝意」を表した。張氏は今年2月、同協会から日台関係の相互理解や友好親善に貢献したとして「日本台湾交流協力表彰」が授与されている。:2025年4月30日
【日本ハム・古林睿煬、日本プロ先発初勝利 ウイニングボールは妻に/台湾–芸能スポーツ-】
(台北中央社)日本ハムの古林睿煬(グーリン・ルェヤン)が1日、みずほPayPayドーム福岡でのソフトバンク戦で7回5安打2失点と好投し、日本での先発初勝利を挙げた。試合後のインタビューで、ウイニングボールは妻に贈りたいと話し、野球に専念できる環境を整えてくれていることに感謝した。チームは3—2で3連勝した。
一軍初先発となった先月23日の楽天戦では5回7失点(自責5)で黒星を喫していた。
古林はヒーローインタビューで、来日初勝利の感想を聞かれると日本語で「良かった」と笑みを見せ、会場の笑いを誘った。また内容については「とても良かった。チームメートが素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたことで、大きな安定感を持つことができた。だからこそ良い働きができた」と話した。:2025年5月2日
【桃園メトロ空港線 早朝の臨時列車1本を定期化へ 停車駅増やし利便性向上/台湾–觀光-】
(桃園中央社)北部・桃園市の張善政(ちょうぜんせい)市長は4月30日、桃園メトロ(MRT)空港線で運行している午前5時30分台北駅発の臨時列車を、5月3日から定期列車化すると発表した。現在は台北駅から桃園空港までノンストップだが、今後は新北産業園区、長庚医院両駅にも停車する。
桃園メトロでは今年1月24日から2月2日まで、台北駅を午前5時00分と同30分に出発する臨時列車を設定。このうち同30分発の列車は2月3日以降も試験的に継続運行していた。
張市長によると、3カ月の試験運行期間には延べ約1万人が利用したという。桃園市政府は出国する旅行客や空港で働く通勤客への利便性を高めるため、定期化を決めたと説明している。
桃園メトロによれば、沿線の静粛性に配慮し、一部区間で速度を落として運行する。また鉄道監視システムを活用して状況を即時に把握し、騒音の低減に努めるとしている。:2025年5月1日