【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2025年12月第1週TOPICS
【日本人の7割超が台湾に「親しみ感じる」 駐日代表が感謝=代表処調査-政治-】
(東京中央社)台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)が1日に発表した日本人の台湾に対する意識調査の結果で、回答者の7割以上が台湾に「親しみを感じている」と答えたことが分かった。李逸洋(りいつよう)駐日代表(大使に相当)は「日本の人々が台湾と中国を混同せず台湾人と中国人がまったく異なるということをはっきり理解していること」が世論調査で明らかになったとし、日本の人々に対して深い感謝の意を表した。
調査は民間調査機関に委託し、10月24~28日、インターネットを通じて20~89歳の日本人1000人を対象に行われた。
台湾に対する親しみについて、74.5%が「親しみを感じている」と答えた。その理由としては、「台湾人が親切で友好的」が72.3%と最も多く、「交流の歴史が長い」(40.5%)、「経済的つながりが強い」(31.4%)と続いた。
「親しみを感じている」と答えた割合は前回2023年の調査では76.6%だった。李氏は、代表処として台日交流と友好協力をさらに強化していくべきだとし、台湾の国民全体がさまざまな分野や方向から台湾のイメージを向上するために共に努力していく必要があるとの認識を示した。
李氏は昨年の「日中共同世論調査」で、89.0%の日本人が中国に対して良くない印象を、87.7%の中国人が日本に対して良くない印象を持っているとの結果が出たことについても言及。台湾に対する調査結果とは「天と地の差」だと強調した。
台湾に対する信頼については、63.6%が「信頼できる」と回答。理由の上位5項目は、「日本に友好的だから」(69.7%)、「自由と民主主義の価値観を有している」(50.8%)、「歴史的なつながり」(37.7%)、「平和な国だから」(33.0%)、「経済・貿易パートナーだから」(31.0%)だった。
台日関係に関しては、68.5%が「良い」と答え、54.3%が将来の台日関係は「発展する」との見方を示した。
台日間で最も懸念される問題については、「台湾海峡情勢(台湾と中国との関係)による日本への影響」が49.6%と最も多かった。
同調査は2016年~2021年まで毎年行われ、その後は2年に一度実施されている。:2025年12月2日
【台湾と日本 地方税関の協力に関する覚書など二つの協力文書を締–経済 -】
(台北中央社)台湾と日本の双方の窓口機関は4日、台北市内のホテルで第49回台日貿易経済会議を開催し、「デジタル貿易に関する相互協力のための取り決め」と「地方税関の協力に関する覚書」を締結した。
日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会によると、同協会の隅修三会長と台湾側から対日窓口機関、台湾日本関係協会の蘇嘉全会長が団長として出席し、台湾と日本の経済貿易に関する幅広い分野について議論が行われたという。
デジタル貿易に関する取り決めは、2014年1月に発効した日台電子商取り決めに新しいルールを加え、より先進的な内容に更新し、企業の予見可能性を確保するとともに、消費者がデジタル貿易に参加する上での安全、安心な環境を実現することを目的とする。
地方税関の協力覚書については、台日双方の窓口機関が台日両当局と両地方税関の必要な同意を得ることを通じ、神戸税関と南部・高雄税関が持つ知識や経験を共有するなどの協力を促進し、貿易円滑化や国際貿易における安全確保に貢献する。
具体的には年1回程度の会合の開催、専門家の派遣、交流セミナーの開催などを通じて、密輸対策活動や税関手続き円滑化に関する意見交換などを行う方針。
交流協会は、今後も関係協会と連携し、日本と台湾のさらなる経済貿易関係の発展に尽力する考えを示した。:2025年12月4日
【台湾あれこれ/野生動物捉える赤外線カメラ 他種とフレームイン「写り込み王」はキョン=林保署–社会-】
農業部(農業省)林業・自然保育署(林保署)嘉義分署は3日の報道資料で、野生動物を撮影する赤外線カメラの画像に関する分析結果について公表した。2種以上の野生動物が同時に映り込んでいた場合、キョンの登場回数が最も多かったと明らかにした。
同署は国立嘉義大と共同で野生動物の長期モニタリングを実施。データ収集における一連の作業を標準化することで野生動物への干渉を抑えたという。今年1月から8月にかけて45万枚超の画像が撮影され、タイワンツキノワグマ、タイワンカモシカ、キエリテン、ジャコウネコなど保護が必要な種を含む24種余りの哺乳類が確認された。
同署はキョンが他種と映り込む頻度が最も高かったことについて、キョンが他種と「社交」したり「生息域を共有」したりしていることは、キョンが生態環境において生息地を良好に利用できていること、安定した食物連鎖が確保できていることを示すと指摘した。
他にも哺乳類や鳥類の親子、タイワンカモシカの泥浴び、キョンの交尾、タイワンノウサギが外来種の植物を食べる様子など、貴重な行動が多く記録されたとし、生態研究における一次資料を得られたと説明した。:2025年12月5日
【日本ハム古林睿煬、ふるさと台湾で球児を指導 新庄監督からの「DM」明かす–芸能スポーツ -】
(新北中央社)北部・新北市の新荘野球場で1日から行われている高校生向けの野球教室にコーチとして参加している、北海道日本ハムファイターズの古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手が3日、報道陣の取材に応じ、新庄剛志監督との日ごろのやりとりなどに関するエピソードを披露した。
台湾プロ野球・統一ライオンズから移籍し、日本での初シーズンとなった今年は、5月に初の完封勝利を挙げるなど序盤は活躍を見せるも、けがの影響で長期離脱。登板は7試合にとどまった。
取材では「試合の経験が減ってしまったのは損失だ」とし、来年の一番の目標は健康だと言及。一方で離脱期間は一度立ち止まって自身を見つめ直し、日本のプロ野球になじむ時間にもなったと語った。
新庄氏について、外部の人間が持つ印象とは異なりプライベートでは真面目で、神秘感もある監督だと語る古林。直接話されるよりも、インスタグラムでダイレクトメッセージ(DM)が送られてくる方が多いと明かした。パフォーマンスが悪い時には「良い投手は必ず通る道だ」と励ましてくれ、調子が良い時にはしっかりと褒めてくれるという。
自身の日本語レベルについて問われると、「今は翻訳アプリが便利だから」と冗談を飛ばしつつ、オンラインで学んでいるとした。球場でコミュニケーションを取る分には大きな問題はないレベルになったが、雑談にはもう少し勉強が必要だと話した。
また、来年3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の出場に関する打診があったと明かした上で、代表入りについては「時が来れば分かる」として明言を避けた。:2025年12月4日
【台北101の元日花火 打ち上げ時間は6分間 ディズニーコラボの映像投影も/台湾–観光-】
(台北中央社)超高層ビルの台北101は3日、来年1月1日に毎年恒例の花火を打ち上げると発表し、詳細を明らかにした。打ち上げ時間は前回と同じ6分間で、イタリアから輸入した煙の少ない花火を使用する。また米ディズニーとコラボレーションし、27日から5日間、毎晩異なる内容のプロジェクションマッピングを行う予定だ。
台北101の賈永婕董事長(会長)は会見で、音楽やリズムとの連動を重視したと説明。北側や東側からの観賞を呼びかけた。
プロジェクションマッピングについてはディズニーや映画「トイ・ストーリー」のキャラクターらが登場すると紹介。台北101に合わせて制作されたもので、「最終日にはかわいいキャラクターが大集合する」と述べた。大みそかには「台湾の隠れたヒーロー」と題した映像を3分間投影し、日常生活を支えるヒーローに敬意を表すとした。
また今年は台北流行音楽センターと初めて協力し、花火に合わせて流す音楽を公募したことに触れ、若者の音楽作品が世に知られることを願うと語った。
さらに、台北101の花火は台湾人の心の中で非常に重要なものになっていると強調。全ての人が自分だけの感動と力を見つけ、新しい一年がより良くなるのを期待していると話した。:2025年12月5日