湾生とは、台湾で出生した日本人のことである

湾生とは、台湾で出生した日本人のことである。

日本側は「湾生」で、台湾側は「日本語族」或は「日本語世代」と言う年配の世代があります。彼らは今現在、台日関係緊密良好のもっとも重要な支柱です。これら先輩達がだんだん無くなっていくこの時期に、わたし達後輩、若者がもっとこの先輩達を重宝して、大切にしなければならない。
私は、2017.6.4 熊本県台湾の会よりお招きを頂き、｢九州と台湾の強固な信頼関係｣をテーマに約40分の講演をしました。講演の中で、｢湾生｣と台湾の関連性についてお話ししました。終了後、掲載した写真のように、多くの｢湾生｣の方が、私と写真を撮りたいと駆け寄ってくれました。彼らの出生地は、台南・台中・大甲・阿里山と、それぞれ台湾全土各県市にあります。主催側の情報よると、昨日の出席者51人中3分の2は｢湾生｣であり、平均年齢は85歳以上との事でした。
近年では、湾生の方々が次々と大往生され、人数は徐々に減少しました。熊本県台湾の会の会員は、主に｢湾生｣で構成され、過去の集会に、最高300名が出席しましたが、昨年は71名、今年は51名と減少しています。
現在、日本全国に約20万人の「湾生」がいます。平均80歳から90歳で、九州地区及び山口県合わせて約2万人、彼らの両親のたいていは、医者・教師・技師、中国語でそれらを「三師」といい、公務員の身分で台湾に渡り、青春の黄金期を過ごしました。「湾生」にとって、幼少期の記憶の中には、ふるさとの台湾が存在し、一生忘れることができないと言います。彼らと台湾との背景は、大変意義深く、またその絆は、誰からも断ち切ることができません。彼らは、高齢にともない、世を去る方もいます。人数は、著しく減少しています。この様な状況から、台湾と日本両国の緊密な関係を維持するために、台日の青年交流がますます強化されるべきだと思います。
（台北駐福岡経済文化辦事處處長戎義俊 2017.6.8）