2025台湾-日本バイオメディカル テクノロジー イノベーション ワークショップ
台日のバイオメディカル イノベーションのプラットフォームを確立、双方の精密医療などの分野協力を強化
台北駐日経済文化代表処(TECRO)、日本の国立がん研究センター (NCC)、台北栄民総医院(TVGH)、国立陽明交通大学(NYCU)は2025年4月3日、国立がん研究センターにおいて、台湾と日本のバイオメディカル テクノロジー イノベーションに関するワークショップ「2025 台湾-日本共同ワークショップ バイオテクノロジー イノベーションとバイオメディカル・治療ワークショップ(Japan-Taiwan Joint Workshop - Biotechnology Innovation and Biomedical Treatment Workshop)」を共同主催した。精密医療、スマートヘルス、疾病予防・治療などの分野における台湾と日本の専門家・研究者が一堂に会し、台日のバイオメディカル イノベーションのプラットフォームと交流を確立した。
同ワークショップは、台北駐日経済文化代表処の李逸洋代表による挨拶で開幕した。李代表はこの中で、「台湾と日本は、バイオメディカル テクノロジー イノベーションとバイオメディカル・治療の分野で急速に発展している。とりわけデジタルヘルス、人工知能(AI)による診断補助、個別化医療といった分野横断的な連携は、現代医学を変え、ヘルスケアの未来を再定義した」と述べた。さらに、「台湾と日本は価値観が近く、民主主義と自由を愛し、二国間関係は緊密かつ安定しており、お互いに重要なパートナーである。今回のワークショップを通じて、台日のバイオ メディカル イノベーションのプラットフォームが確立されることを願っている」と強調した。
今回のワークショップでは、間野博行・NCC理事長、曾令民(Ling-Ming TSENG)・TVGH副院長もあいさつを述べた。基調講演は、日本医療研究開発機構(AMED)先進的研究開発戦略センター(SCARDA)の濵口道成・センター長が「新型コロナウイルス感染症:私たちが経験したこと、学んだこと、将来経験するかもしれないあらゆること」、NCCの間野博行・理事長が「日本におけるがんゲノム医療の国家プラットフォーム」、NYCUの楊慕華(Muh-Hwa YANG)・副学長が「癌の進行過程における宿主と腫瘍細胞の動的相互作用の解明」と題し行った。また、国立国際医療研究センター(NCGM)およびNCCなど日本側の専門家・研究者らも特別に招き、研究成果を分かち合った。台湾側の講演者であるTVGH/ NYCUの陳怡仁(Yi-Jen CHEN)博士、黃怡翔(Yi-Hsiang HUANG)博士も来日出席し、交流を行った。
今回のワークショップは、NCCの中村健一博士、TVGH/ NYCU の陳怡仁(Yi-Jen CHEN)博士、TECRO 顧問の鄒幼涵博士が企画したものであり、バイオメディカル テクノロジーおよびイノベーション分野の専門家や若手研究者が出席した。ワークショップ終了後、台北駐日経済文化代表処の周学佑・副代表の主催による交流レセプションも開かれ、台日双方の重鎮や講演者らも招かれ出席し、台日交流を深めた。今回のワークショップを通じて、研究の共有および学術交流のみならず、台日間でバイオメディカル テクノロジーの国際交流とイノベーションのプラットフォームが確立され、双方の精密医療、スマートヘルス、疾病予防・治療など科学技術外交の協力が強化されることも期待している。
李逸洋・駐日代表(写真前列右3)、間野博行・国立がん研究センター理事長(前列左3)、楊慕華・国立陽明交通大学副学長 (前列右2)、日本医療研究開発機構 先進的研究開発戦略センターの濵口道成・センター長 (前列左2)、瀬戸泰之・国立がん研究センター中央病院 病院長(前列左1)、国立がん研究センターの中村健一博士(後列左1)、台北栄民総医院/国立陽明交通大学の陳怡仁博士(後列中央)および黃怡翔博士(後列右2)、鄒幼涵・駐日代表処顧問(前列右1)
李逸洋・駐日代表(前列右2)、間野博行・国立がん研究センター理事長(前列左2)、楊慕華・国立陽明交通大学副学長(前列右1)ら台日の来賓・出席者および講演者
周学佑・駐日代表処副代表が同ワークショップの閉幕レセプションを開催
【 台北駐日経済文化代表処 科技部 2025年4月3日 】