頼清徳総統が米上院議員訪問団と会談、「台湾+米国」の連携強化とノン・レッドサプライチェーン構築に期待
頼清徳総統は18日、米国連邦議会上院外交委員会東アジア・太平洋及び国際サイバーセキュリティー政策小委員会の委員長を務めるピート・リケッツ(Pete Ricketts)議員(共和党)を筆頭とする訪問団と会談した。一行は今月16日から19日まで台湾を訪問。メンバーはほかに、同小委員会筆頭委員のクリス・クーンズ(Chris Coons)上院議員(民主党)とテッド・バッド(Ted Budd)上位議員(共和党)など。
ピート・リケッツ議員の海外訪問は、上院外交委員会東アジア・太平洋及び国際サイバーセキュリティー政策小委員会委員長の就任以来、初めてのことであり、その最初の訪問先に台湾を加えたことは、台湾の安全保障及び台米関係への高い重視を示すものだ。また、クリス・クーンズ議員も台湾にとって重要な友人の一人であり、新型コロナウイルスのパンデミックが発生した際は、軍用機に乗って台湾を訪問し、台湾へのワクチン無償供与のビッグニュースを伝えに来た。昨年5月の頼清徳政権発足後、アメリカ上院議員は直ちに訪問団を台湾に派遣しており、その際にはクーンズ議員も訪問団の一員として台湾を訪問した。クーンズ議員はまた、台湾に友好的な決議の提出や、署名にたびたび加わっている。バッド議員もしばしば公の場で台湾を支持する言論を発表しており、台湾にとって揺るぎない友人の一人と言える。
頼総統は、米上院外交委員会東アジア・太平洋及び国際サイバーセキュリティー政策小委員会の委員長と筆頭委員を務めるリケッツ議員やクーンズ議員に対し、米国連邦議会が「国防権限法」や「包括歳出法案」などを通して、台湾支援に関する具体的な提案を盛り込んだり、その財源を確保していることに言及し、これは台米のパートナーシップをより緊密にするものだとした上で、台湾の住民を代表して心から感謝すると述べた。
頼総統はまた、自身が提唱する新たな概念である「台湾+1」にも言及。これはすなわち、台湾と米国の産業方面での新たな連携を指し、それぞれが強みを発揮し、経済・貿易や科学技術のイノベーションなどの分野で連携を強化し、協力関係を深化させることだと説明。台米がともに「ノン・レッドサプライチェーン」(中国企業に依存しない供給網)を構築することを助け、より安全かつ持続可能な経済・貿易関係を築くことで、地政学的リスク、気候変動、それに世界的なサプライチェーンの再構築といった課題に対応できるようにするものだと強調した。
これに対してリケッツ議員は、米国はインド太平洋地域の平和と安定を守るために尽力し、台湾海峡の平和を望んでいると指摘。米国はまた、台湾を取り巻く現状を一方的に変更するいかなる行為にも反対し、台湾と中国の対立が脅迫や武力による脅威ではなく、平和的な方法で解決されるよう願っており、ゆえに台湾の自己防衛をこれからも支援し、台湾が自身の防衛力を強化できるようにすることが米連邦議会の幅広いコンセンサスだと説明した。
Taiwan Today:2025年4月21日
写真提供:総統府
頼清徳総統は18日、米国連邦議会上院外交委員会東アジア・太平洋及び国際サイバーセキュリティー政策小委員会の委員長を務めるピート・リケッツ(Pete Ricketts)議員(共和党)を筆頭とする訪問団と会談した。メンバーはほかに、同小委員会筆頭委員のクリス・クーンズ(Chris Coons)上院議員(民主党)とテッド・バッド(Ted Budd)上位議員(共和党)など。