「パラグアイ共和国、日本及び台湾の友好を祝うレセプション」が盛大に開催

　台北駐日経済文化代表処と駐日パラグアイ大使館は5月22日、東京都内で「パラグアイ共和国、日本及び台湾の友好を祝うレセプション」を共同開催した。李逸洋・駐日代表はパラグアイ共和国のサンティアゴ・ペニャ（Santiago Peña）大統領の来日を歓迎し、台湾・パラグアイ・日本の三カ国の友好の絆が今後さらに深まることを期待した。

　同レセプションで挨拶した李代表は、「三国はいずれも自由、民主主義、人権、法の支配といった普遍的な価値を共有しており、地域の緊張が高まる今だからこそ、より強い連帯のもと、自由な航行の権利やルールに基づく国際秩序の重要性を共に守っていかなければならない」と述べ、三国の協力が国際社会の平和と繁栄に貢献できると強調した。

　李代表は、「1991年にパラグアイの首都アスンシオンを訪問した際に当時の初の民選大統領となったロドリゲス大統領と面会する機会があり、パラグアイが希望と可能性にあふれた国であることを強く感じた」と振り返り、その後台湾とパラグアイの協力関係が着実に発展し、台湾がパラグアイ産の牛肉と豚肉の主な輸出先となり、両国間で次世代の科学技術人材育成も進められているなど、相互補完の良好な関係を築いているとの認識を示した。

　さらに李代表は、「昨年9月の国連総会でペニャ大統領が『国連に加わるべき国があるとすれば、それは疑いなく台湾である』と明言したことが台湾の人々に深い感動と勇気を与えた」と述べ、パラグアイ政府が国連や世界保健機関（WHO）、国際刑事警察機構（ICPO）、国連気候変動枠組条約（UNFCCC）などの総会を含むさまざまな国際会合で台湾の立場を代弁し、支持を表明していることに感謝の意を表した。

　パラグアイのペニャ大統領は、「日本のグローバルな道徳的リーダーシップと、台湾の確固たる信念と技術力、パラグアイの若くエネルギーにあふれた国民と再生可能エネルギー、これらが結び付けば21世紀の解決策を共に築くことができる」と述べ、持続可能な農業、医療イノベーション、スマート物流、未来を支える食料システムなどの協力を呼びかけた。また、ペニャ大統領は台湾語で「感謝（Kám-siā）」と御礼を述べ、感謝の心で過去を見つめ、決意を持って未来を見据え、台湾・日本とともに「永続し、意味のあるもの」を築いていく決意を示した。

　同レセプションでは日本側から日本・パラグアイ友好議員連盟会長の谷公一・衆議院議員、日華議員懇談会会長の古屋圭司・衆議院議員らも挨拶し、三国の関係の重要性を強調し、友好強化を呼びかけた。また、会場では台湾とパラグアイからそれぞれ来日した芸術団による踊りや歌のパフォーマンスも披露された。同レセプションには台湾・パラグアイ・日本の各界から500名を超える関係者が出席し、日本の衆参国会議員も約50名が会場に駆けつけ、祝意を表した。

レセプションで挨拶を述べる李逸洋・駐日代表

李逸洋・駐日代表（左２）、パラグアイのサンティアゴ・ペニャ大統領（中央）、日本・パラグアイ友好議員連盟会長の谷公一・衆議院議員（右２）、日華議員懇談会会長の古屋圭司・衆議院議員（左１）、マリオ・トヨトシ駐日パラグアイ大使（右１）