邱文達・衛生福利部長が第６７回世界保健機関年次総会（ＷＨＡ）に出席

　第６７回世界保健機関（ＷＨＯ）年次総会（ＷＨＡ）が５月１９日～５月２４日にスイス・ジュネーブで開催され、台湾から邱文達・衛生福利部長（厚生相に相当）が２５人の代表団とともに出席する。台湾の代表団は今回、ＷＨＯ総会一般会議および３１項目の技術委員会において、気候変動と健康、国民健康保険、健康促進、伝統医薬などのテーマについて発言し、各国代表と交流し、専門的参加および国際医療・衛生協力を強化していく。

　今年のＷＨＯ年次総会のテーマは「気候と健康の関連」（The link between climate and health）であり、医学誌「ランセット（the Lancet）」によると「気候変動は２１世紀における人類の健康に対する最大の脅威」であり、人類の健康は、気候変動によってもたらされる伝染病、緊急事故、環境変化の課題に直面することになる。邱部長は、今回のＷＨＯ総会において各国と台湾の医療・保健の成果と経験を分かち合い、ＷＨＯが取り組むグローバル保健戦略および行動を支持ならびに実践し、気候変動がもたらす健康への影響および危害についてＷＨＯおよび世界のパートナーと共に食い止めていくことを呼びかける。

　今年の総会の期間中、台湾の代表団はＡ委員会（committee A）において、２４項目の技術的な議題および７項目の経過報告（progress report）の中で、「気候変動と健康」、「暴力予防」、「伝統医薬」、「健康生活の促進」、「インフルエンザ大流行の準備」、「国際保健規約（ＩＨＲ）」、「非感染性疾病の予防とコントロール」、「衛生メカニズムの強化」、「ミレニアム開発目標」、「国民健康介護の普及化に向けて」などのテーマを報告し、各国と交流をはかり、総会参加を通して今後のグローバル保健戦略の発展の流れの理解を深める。

　邱部長は、ＷＨＯ総会に出席した後、ドイツ・ベルリンへ向かい、ドイツ連邦健康省などの機関を訪問し、長期介護および保険制度についての経験を分かち合い、台湾・ドイツ間の協力の機会を促進し、今後のＷＨＯ関連活動への台湾の参加拡大に対する支持を引き続き求めていく。

　台湾の代表団は今年のＷＨＯ総会一般会議および各種技術委員会会議に積極的に参加し、台湾の国際保健実務に参加していく決意と能力をアピールしていく。参加があって初めて国際的に発言できるのであり、台湾のＷＨＯ参加の現況と処遇およびＷＨＯの各種活動およびメカニズムに参加拡大を目指していることを国際社会に対して理解を広げていく。

【衛生福利部　２０１４年５月１６日】