CO2削減を確実に実行、東沙島の太陽光発電装置が起動

　二酸化炭素（CO2）の排出量を確実に減らして地球を守るため、行政院海岸巡防署（日本の海上保安庁に相当）は南シナ海の東沙島（プラタス島）に太陽光発電装置を設置、17日には発電を開始した。この太陽光発電システムの設置面積は310.6平方メートル。年間5万3200キロワットアワーの発電量が見込まれており、「低炭素の東沙島」を実現する。

　海岸巡防署南部地区巡防局では、CO2削減の取り組みに呼応すると共に中華民国（台湾）政府のエネルギー政策に協力し、「低炭素の東沙島」を実現するため、17日に同島での太陽光発電システムを起動させたと説明、東沙島の積極的な運営に向けた政府の努力と、国土防衛の決意を示すとしている。

　海岸巡防署は、東沙島での法執行と巡視保安任務以外に、地球温暖化への対抗と再生可能エネルギー使用の責任も負うとして、豊かな太陽光の資源を用いて島内の病院や人道支援施設などが必要とする電力をまかなうことで、東沙島を「環境保護のための低炭素の島」として建設するとしている。同署では、これは中華民国が世界のために果たす重要な役割を際立たせるだけでなく、世界に約束したCO2削減の具体的な実践だと強調している。

　東沙島でこのほど整備した太陽光発電システムの設置面積は310.6平方メートル。年間5万3200キロワットアワーの発電が可能とされ、ディーゼル発電機の燃料を1万5000リットル節約できる。また、燃料が生み出すCO2を40万トン減らすことが出来るという。

Taiwan Today：２０１６年３月１８日

写真提供：行政院海岸巡防署、中央社
　南シナ海の東沙島に設置された太陽光発電装置が17日に発電を開始した。年間5万3200キロワットアワーの発電量が見込まれる。