外交部、WHO執行理事会における友好国及び理念の近い国々の台湾支持発言に感謝

　中華民国（台湾）が正式な外交関係を結んでいるブルキナファソ、エルサルバドル、ハイチ、ニカラグア、パラグアイ、スワジランド、及び「中華民国と理念が近い」日本と米国は1月22日から27日まで、スイスのジュネーブで開かれたWHO（世界保健機関）の第142回執行理事会（Executive Board, EB）において台湾の参与を支持する発言を行った。外交部（日本の外務省に相当）は29日、プレスリリースでこれらの国々に心からの謝意を表明した。

　外交部によると、これらの国々は会議のスケジュールに基づく専門的な議題に関する討論の中で、国際的な医療協力の分野における台湾の具体的な貢献を説明し、台湾が世界の防疫体系、並びにWHOの年次総会であるWHAに参与することの重要性を強調した。外交部は、こうした発言は、国際社会が台湾の要求を理解するのに大きく役立ったと評価している。

　中華民国（台湾）がWHA参与を求めるのは、「衛生分野での専門能力」で貢献し、「健康という基本的人権」を守ろうとする立場に基づく。外交部は、WHOが「全ての人々が可能な最高の健康水準に到達できるようにする」という設立目的を堅持し、台湾を今年のWHAに招くよう呼びかけた。外交部はそして、台湾において民主的な手続きを踏んで選ばれた政府だけが台湾の2,300万人を代表でき、これらの人々の健康に対して責任を負うことが出来るのだと重ねて強調した。

　外交部は、「病気に国境は無く、自分と他人とを分けてはならない」と主張、今後も衛生福利部（日本の厚労省に類似）、民間団体、健康のための活動に熱心に取り組む人々と協力し、今年のWHA参与に向けた努力を続けていくと述べた。

Taiwan Today：２０１８年１月３０日

写真提供：蔡英文総統ツイッターより
　中華民国（台湾）の友好国などがWHO（世界保健機関）の執行理事会で、台湾の参与を支持する発言を行った。外交部は29日、これらの国々に心からの謝意を表明した。写真は昨年、WHOの総会であるWHAへの参加を目指す中で蔡英文総統がツイッターに投稿した文章。日本の官房長官が「台湾の出席が望ましい」と発言したことに日本語で感謝した。