蔡総統、台湾東部の交通インフラ改善に意欲

蔡総統、台湾東部の交通インフラ改善に意欲

 台湾北東部・宜蘭県と台湾東部・花蓮県を南北に結ぶ省道「台9線」の一部、「蘇花公路」の山間部では、蘇澳-東澳(宜蘭県)、南澳(宜蘭県)-和平(花蓮県)、和中-大清水(花蓮県)の3区間で安全な改善道路の建設を進める「蘇花公路改善計画」が行われている。5日午後4時、そのうちの1つで5年前から工事が行われてきた全長約9.7㎞、蘇澳-東澳区間が開通した。

 蘇花改善道路「蘇澳-東澳区間」の開通式に出席した蔡英文総統は、「蘇澳-東澳区間の開通は『蘇花公路改善計画』の始まりにすぎない。宜蘭県、花蓮県、台東県の交通インフラの改善は、政府にとって変わることのない使命だ」と述べた。

 蔡総統はまた、台湾東部の交通インフラの改善は着実に、一歩ずつ進める必要があると指摘した上で、交通部(日本の国土交通省に類似)は「蘇花公路改善計画」だけでなく、東部の運輸システムの全面改善にも着手していると指摘。省道「台2線」、「台9線」、「台11線」の改善計画を加速すると同時に、鉄道方面では東部幹線の複線電化、各駅のリニューアル工事などを進めていると説明した。また、鉄道の各駅と省道とをつなぐ乗り換え施設の設置や公共交通機関の強化などを、交通部に対して優先処理するよう要請していることを明らかにした。

 蔡総統はさらに、「蘇花公路改善計画」で最も工事が困難な区間が開通したことで、台湾東部の交通はこれからますます安全で便利なものになるとした上で、これが地域格差の解消実現につながるよう期待を寄せた。

 蔡総統はまた、「『蘇花公路改善計画』施工チームは『安全かつ便利に道路を利用したい』という東部住民の期待を背負って工事を進めてきた。蘇澳-東澳区間の改善道路開通は「蘇花公路改善計画」の始まりにすぎず、その後ろにはさらに多くの課題が山積している。施工チームは引き続き努力し、全区間開通という目標を達成して欲しい」と激励した。

 今回開通した蘇花改善道路「蘇澳-東澳区間」はまず、「小客車(乗車定員が 9 人以下で車両総重量が 3,500kg 以下の乗用車)」のみの通行を認める。実際の利用状況を見た上で、半年後から1年以内に「大客車(乗車定員が 10 人以上、又は車両総重量が 3,500kg を超える乗用車)」及び「大貨車(車両総重量が 3,500kg を超える貨物車)」を対象に加えるかどうかを判断する。

 なお、蘇花改善道路「蘇澳-東澳区間」のトンネル内は空気の質が悪く、騒音や温度などオートバイの利用者の身心に負担を与える懸念がある。また、走行の安全性を確保するのが難しく、管理上の問題もあることから、当面はオートバイの通行は認めない方針。

 但し、従来の蘇花公路の蘇澳-東澳区間で今後半年から1年以内に、4時間以上にわたり通行が遮断される災害が発生した場合は、蘇花改善道路「蘇澳-東澳区間」を代替道路として使用する。つまり、こうした事態が発生した場合は交通部公路総局が時間帯を発表し、オートバイの通行を認める。但し、一極集中管理で交通規制を行う必要がある。また、「大客車」や「大貨車」については、車間のコントロールや積載量に応じた規制を行う。自転車の利用者は、鉄道輸送の利用に切り替える必要がある。

 しかし、蘇花改善道路「蘇澳-東澳区間」で「大客車」や「大貨車」の通行が可能になった後に、従来の蘇花公路が遮断される事態が発生した場合は、オートバイに関しても同様に条件付きで蘇花改善道路の利用を認める方針。

Taiwan Today:2018年2月6日

写真提供:中央社
 蘇花改善道路「蘇澳-東澳区間」が5日午後4時に開通した。5年前から工事が行われてきたもので全長約9.7㎞、宜蘭県の蘇澳から東澳までの走行時間は約10分間となる。