蔡英文総統、「二二八71周年中枢紀念儀式」に出席

蔡英文総統、「二二八71周年中枢紀念儀式」に出席

 「228事件」から71年となった2月28日午後、蔡英文総統は「二二八71周年中枢紀念儀式」(228事件71周年中央政府記念式典)に出席してあいさつした。「228事件」とは、1947年に国民政府が第二次世界大戦以前から台湾で暮らしていた人たちを武力で弾圧した事件。蔡総統はまず、今年の2月28日は「促進転型正義条例(移行期の正義促進条例)」制定後、初めての「二二八和平記念日」だとその意義を強調した。

 総統は、過去1年間、国家発展委員会(日本の省レベルに相当)档案管理局(公文書管理局)、中央研究院、二二八事件紀念基金会による努力の下、政府の公文書から受難者である可能性のある1,000人あまりの人名を見つけ出したとして、今後政府が自発的にこれらの人々を1人ずつ調査し、確認作業を進めることを説明した。蔡総統は、歴史の真相を最大限明らかにするとして、式典に参加した人々に安心するよう呼びかけた。

 蔡総統は、促進転型正義委員会(移行期の正義促進委員会)がこうした政治文書を全力で精査し、公文書を白日の下にさらし、歴史に真実を語らせるよう期待すると共に、台湾における「移行期の正義」のための真相調査が世界の基準を満たすことも希望した。蔡総統は、権威主義の時代に下された判決のうち、調査を通じて不公平な点が見つかった場合に備えて、受難者が名誉を回復できる仕組みを作っておく必要があると指摘。蔡総統はまた、権威主義体制における加害の体系について制度化された見直しを行い、最終的な提言を行うことこそ真相調査レポートの存在目的だと説明、こうした「移行期の正義」を通じて、中華民国(台湾)がより自由かつ民主的で、より人権の守られる国家に変身できるようにと願った。

 蔡英文総統はさらに、文化部(日本の省レベルに相当)が政策として、「移行期の正義」を題材としたドラマや映画、各種の創作活動をいっそう奨励していくよう要請、台湾の物語を台湾の人たちに語り、さらに全世界に伝えることで、台湾がどれだけ自由と民主、人権を守り、大切にしているかを世界中に知らしめたいと希望した。そして、将来世界が「台湾の奇跡」を語る時、経済的な発展や民主化だけでなく、「移行期の正義」の成功経験もそこに加わることを期待した。

 蔡総統はあいさつを終えると、「名誉回復証書」を受難者の謝一誠さん自身と、楊阿寿さん、劉戊成さん、梁阿標さんの3人の家族に授与した。

Taiwan Today:2018年3月1日

写真提供:総統府サイトより
 「228事件」から71年の2月28日、蔡英文総統は「228事件中央政府記念式典」であいさつ。「移行期の正義」により、より自由かつ民主的で、人権の守られる国を目指す考えを示した。写真は受難者に「名誉回復証書」を手渡す蔡総統(左)。