平成30年8月8日(水)14時30分から16時30分まで、都庁内会議室にて、東京都・台北市・高雄市の3都市の高校生の交流行事「日台高校生サミット」を開催しました。日本と台湾から約50人の高校生が参加しました。
このサミットは、平成28年12月に、東京都教育委員会と台北市政府教育局及び高雄市政府教育局との教育に関する覚書を締結したことをきっかけとして開催したもので、初めての試みとなりました。
当日は、以下の東京と台湾の学校の生徒が参加しました。また、今回のイベントの開催に当たり、ご協力いただいた台北駐日経済文化代表処の関係者の皆様等にもご出席いただきました。
【東京都】
都立三田高等学校、都立杉並高等学校、都立白鷗高等学校、都立町田高等学校、
都立武蔵野北高等学校、都立東久留米総合高等学校
【台北市及び高雄市】
台北市立南港高級中學、高雄市立高雄女子高級中學、高雄市立福誠高級中學、
高雄市立小港高級中學
会の冒頭では、台北駐日経済文化代表処の林世英教育組長及び東京都教育委員会の中井敬三教育長からご挨拶をいただきました。
林教育組長からは、このイベントの主な目的は、台北、高雄、東京の高校生の間での交流を促進することであり、 それぞれの都市の高校生同士のコミュニケーションをより体系的に、より深くさせていくことに狙いがある、とのお話がありました。
中井教育長からは、台湾の学校と都立の学校とは、これまでも修学旅行等を通じて、学校同士で多くの交流があり、喜ばしく感じている。今回の交流機会を通じて、お互いの文化や良さを知り、今後の交流や、様々な学習、活動に役立ててもらえることを期待している。とのお話がありました。
その後、各学校の生徒同士の自己紹介を行いました。当日のプログラムは台湾と日本の生徒が、それぞれ概ね4名ずつの計8人程度のグループに分かれ進められました。その間は、英語でコミュニケーションをとり、親交を深めました。その次は、アイスブレイクとして、台湾と日本に関するクイズを出題し、クイズに優勝したチームには、日本及び台湾のそれぞれから提供された記念品が贈呈されました。
クイズの後は、メインイベントである「東京の魅力」「台北・高雄の魅力」について、各グループが与えられたテーマに基づきグループ・ディスカッションを行いました。テーマは、「伝統文化」「食」「お祭り」「観光地」「マナーや習慣」「流行っているもの」です。日台双方の生徒が自由に英語で意見を交わし、それぞれのテーマについて、日本と台湾のそれぞれの状況を挙げていきました。そして、話し合った内容を基に、模造紙を利用したプレゼン資料を作成しました。完成したプレゼン資料を用いた発表では、生徒たちが協力して英語で説明を行い、お互いの文化や生活への理解を深めました。
プレゼンにおいて、生徒達は皆、自信を持って発表していました。1グループあたり3分程の時間でしたが、ほぼ全てのグループが代表生徒に限らず、グループ全員で発表を行っていました。
最後には、各都市の代表生徒による共同声明が発表され、お互いについてより深く知るため、今後とも積極的に交流を行うことを宣言しました。
今回の交流は2時間という短い時間でしたが、生徒たちは英語を用いてすぐに打ち解け、プログラム終了後には互いに記念写真を撮ったりお土産を交換したり、親交を深めていました。
中には、お互いに連絡先を交換し合い、今度修学旅行で台湾へ行った際に、再会を誓った生徒達もいました。
参加した日台双方の生徒達のアンケートによると、高い満足度が得られていたことがわかりました。都教育委員会では、国際交流を推進する学校を支援するため、こうしたイベント等を今後も開催していきます。
【日台高校生サミット 共同声明】
今回のサミットで色々と議論した結果、私たちは、背景や文化の違いはあるものの、共通するところが多いことから、友情を築くことができました。例えば、私たちは同じ面白いことで笑い合ったりしました。
違いを超えるために、私たちは、傍観して黙っていてはいけません。友情は優しい笑顔で挨拶することから始まります。私たちは、向き合って話しをすることとコミュニケーションの大切さも理解できました。
今回の交流を機会に、私たちは、これから世界中の友達や仲間と協働して、社会に貢献することを楽しみにしています。
Joint Statement For Japan - Taiwan High School Students Summit
Through the discussions in this summit, we found out that even though we have different backgrounds, we can build friendships with each other, since we have many things in common. For example, we laugh at the same funny things.
In order to fill in the gaps, we can’t just sit back and be silent. A sweet smile and saying hello can start the friendship. With a conversation, we can comprehend each other’s cultures better. We understand the importance of direct dialogue and communication.
We hope to take this exchange as an opportunity, and look forward to working with partners and friends from all over the world to make contributions to society.
- 資料引用:http://tokyo-portal-edu.com/international_sc_20_02.html