カトリック教の修道女と仏教の尼僧による初めての諸宗教対話が13日から20日まで、台湾南部・高雄市で開催されている。ローマ法王庁諸宗教対話評議会(Pontifical Council for Interreligious Dialogue)と台湾の仏教団体「仏光山」、それに天主教女修会長聯合会などが合同開催するもの。バチカンのローマ法王庁もこの対話を非常に重視しており、ニュースリリースを発表すると同時に、バチカンの公式報道機関「バチカン・ニュース」もこれを報じている。
この諸宗教対話のテーマは「観之以行、行之以観:比丘尼與修女的対話(2018 Active Contemplation and Contemplative Action:Buddhist and Christian Nuns in Dialogue)」。直訳すると、行動をとる前に神の前で熟考しなければならないが、宗教的黙想は行動を伴わなければならないというような意味になる。
この諸宗教対話には、ローマ法王庁諸宗教対話評議会のミゲル・アンヘル・アユソ・ギクソット(H.E. Msgr. Miguel Angel Ayuso Guixot)司祭やIndunil Kankanamalage神父らがバチカンを代表して出席。また、韓国、日本、インド、スリランカ、ミャンマー、タイ、シンガポール、香港、カンボジア、フィリピンなど各国からカトリック教の修道女や仏教の尼僧ら70名余りが出席している。また、米国、イタリア、ドイツ、ノルウェー、ブラジルからも代表が出席。スイスのジュネーブに本部を置く世界教会協議会(World Council of Churches)も代表団を派遣している。