今年2回目のBERI「投資環境リスク評価」、台湾は世界3位、アジア１位

　米国のビジネス環境リスク評価会社（Business Environment Risk Intelligence、略称BERI）が2020年2回目（8月）の「投資環境リスク評価レポート」を発表した。台湾の投資環境評定（Profit Opportunity Recommendation、POR）は世界3位（2020年1回目と同じ）で、総合点は61ポイント（2020年1回目と同じ）だった。評価の対象となった世界50か国・地域の中では、スイス、ノルウェーに次ぐ順位で、アジアでは1位となった。順位が高いほどリスクが小さいことを意味する。

　BERIは今回、台湾の投資リスクに関する評定を「１C」とした。投資家へのアドバイスは「ビジネス及び投資行為の増加」だった。また、今後の台湾の順位についての予想は、2021年が世界3位、総合点63ポイント、2025年が世界3位、総合点67ポイントだった。

　アジア諸国の順位を見ると、台湾が１位で、その他は韓国（世界4位、60ポイント）、シンガポール（世界5位、57ポイント）、日本（世界12位、52ポイント）、マレーシア（世界17位、48ポイント）、ベトナム（世界18位、47ポイント）、インドネシアと中国（世界20位、46ポイント）、インド（世界23位、45ポイント）、フィリピン（世界25位、42ポイント）、タイ（世界36位、38ポイント）の順だった。

　BERIは毎年4月、8月、12月の3回、「投資環境リスク評価レポート」を発表し、グローバル企業の観点から「事業運営リスク」、「政治リスク」、「為替リスク」の3大指標を用い、企業が各国・地域で投資を行った場合のリターンを予想することで、それぞれの投資環境の優劣を判断している。

■事業運営リスク

　台湾の事業運営リスクはオーストラリアと並んで世界3位、評価58ポイントだった。1位はスイス（62ポイント）、2位は米国（61ポイント）だった。なお、アジアでの順位は1位。

■政治リスク

　台湾の政治リスクは世界18位、評価45ポイントだった（前回は13位、46ポイント）。アジアでの順位は6位。

■為替リスク

　台湾の為替リスクは世界1位、評価79ポイントだった（前回も１位、77ポイント）。

Taiwan Today：２０２０年８月２８日

写真提供：外交部
　米国のビジネス環境リスク評価会社（BERI）が2020年2回目（8月）の「投資環境リスク評価レポート」を発表した。台湾は世界3位、総合点は61ポイントだった。これは評価の対象となった世界50か国・地域のうち、スイス、ノルウェーに次ぐ順位で、アジアでは1位だった。写真は台湾北部・台北市にある中正紀念堂。