中米経済統合銀行（CABEI）が台湾事務所設置、政府間組織としては初

　中華民国（台湾）と中米経済統合銀行（Central American Bank for Economic Integration 、略称CABEI）は23日、台湾事務所開設のための協定をリモート締結した。台湾側は財政部の蘇建栄部長（=財相）が、CABEI側はDante Mossi総裁が調印に臨んだ。また、CABEI理事会主席を務めるMarco Midence（ホンジュラス財相）、外交部の呉釗燮部長（=外相）、中央銀行の楊金龍総裁らが証人として立ち会った。

　呉釗燮部長は祝辞で、「CABEIが台湾に事務所を開設することは双方にとって深い意義を持つ」と述べた。その理由について、CABEIが台湾に事務所を開設する初の政府間組織であること、CABEIが中米以外に事務所を設置するのは台湾が初めてであることなどを挙げた。呉部長はまた、CABEIは米州で最も重要な国際開発銀行の一つで、台湾はCABEIがアジア太平洋地域で業務展開するための建設的なパートナーとなり、CABEI及び中米地域にある国交樹立国とより堅実な協力関係を築けるよう期待を寄せた。

　CABEI のMossi総裁は、CABEIにとってアジア初の事務所を開設することは、この地域との連結を強化するのみならず、中米により多くの資源、投資、一流の知識などを持ち込むことになると述べた。また、CABEIのMidence理事会主席は、台湾はホンジュラスの経済や社会発展のために技術支援及び金融協力を惜しまず、台湾とホンジュラスの堅実な友好関係を支えていると述べた。

　CABEIは本部をホンジュラスの首都テグシガルパ市に置く。ラテンアメリカ諸国の金融機関の中では、極めて高い信用評価を得ている。現在は15カ国が加盟。台湾は1992年、域外会員の身分で加盟した。

Taiwan Today：２０２１年４月２６日

写真提供：外交部
　中華民国（台湾）と中米経済統合銀行（Central American Bank for Economic Integration 、略称CABEI）は23日、台湾事務所開設のための協定をリモート締結した。政府間組織が台湾事務所を開設するのは初めてのこと。