謝長廷・駐日代表が鹿児島県訪問（２）、塩田知事と会見、鹿児島県と屏東県の議連友好交流覚書締結、鹿屋市の養殖場訪問

左より陳忠正・駐福岡弁事処処長、堀之内芳平・鹿児島県議会議員、謝長廷・駐日代表、塩田康一・鹿児島県知事、鶴丸明人・鹿児島県議会議員、酒匂卓郎・鹿児島県議会議員

　台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表は、陳忠正・駐福岡弁事処処長とともに4月27日午後に鹿児島県庁を訪問し、塩田康一・鹿児島県知事と会見した。このなかで謝・駐日代表は、「コロナ禍の影響により、台湾と鹿児島の交流が一時中断していたが、新型コロナウイルスの感染も必ず終息する日が来る。我々は今からその日に向けて準備ししなければならない。今回の鹿児島県訪問では、東京オリンピック・パラリンピックの台湾ホストタウンである大崎町や龍郷町の町長らと交流し、台湾と鹿児島の絆の深さを実感した」と挨拶した。

　塩田知事は、鹿児島県内のホストタウンに台湾の選手が事前合宿に訪れることを歓迎し、防疫措置をしっかりと行い、選手たちに事前合宿の良い環境を提供したいと述べ、県庁で開かれる「台湾文物展・屏東県物産展」を通して県民の台湾に対する理解が広がることに期待を示した。

謝長廷・駐日代表（前列右）、鶴丸明人・「鹿児島県議会台湾との友好交流促進議員連盟」会長/鹿児島県議会議員（前列左）、田之上耕三・鹿児島県議会議長（後列左４）ならびに鹿児島県議会議員ら。スクリーンは「屏東県議会台日友好議員聯盟」の出席者ら。

　同日午後、鹿児島県議会において台湾屏東県議会とオンラインで中継し、「鹿児島県議会台湾との友好交流促進議員連盟」と「屏東県議会台日友好議員聯盟」との友好交流覚書署名式が行われ、謝長廷・駐日代表の立ち会いで、鶴丸明人・「鹿児島県議会台湾との友好交流促進議員連盟」会長/鹿児島県議会議員と李香蘭・「屏東県議会台日友好議員聯盟」会長が同覚書に署名した。鶴丸会長は、「鹿児島は九州の南、屏東は台湾の南にあり地理的にも非常によく似ており、すでに学校の交流も行われている」と述べ、今後さらなる交流の深化に意欲を示した。

鹿児島県・屏東県議会友好交流覚書の調印

　鹿児島県庁の１階ロビーでは、台北駐日経済文化代表処台湾文化センターによる「台湾文物展・屏東県物産展」が開幕し、台湾の伝統文化や観光スポット、屏東県の特産品などが紹介された。

鹿児島県庁で「台湾文物展・屏東物産展」開催

　このほか、謝・駐日代表は27日午前には大隅半島の鹿屋市を訪問し、中西茂・鹿児島県鹿屋市長が謝・駐日代表一行を歓迎した。謝・駐日代表は霧島ヶ丘公園の「かのやばら園」で原口学・鹿屋市副市長とともに同園で品種開発されたバラである「サザンホープ」を記念植樹したほか、鹿屋市のカンパチ養殖場も訪れ、地元の漁民らの歓迎を受けた。

中西茂・鹿児島県鹿屋市長（右）が謝長廷・駐日代表（左）を歓迎

「かのやばら園」で記念植樹した謝長廷・駐日代表（左２）

鹿屋市のカンパチ養殖場を訪問した謝長廷・駐日代表

《２０２１年４月３０日》