WHO総会二日目、米加日英豪及び8国交樹立国が台湾支持の発言

　今年のWHO総会（世界保健機関の年次総会＝WHA）二日目（台湾時間25日）、会員国の発言時間に台湾支持の声が相次いだ。昨年から世界に広がった新型コロナウイルスが、全世界が団結することの重要性を際立たせたこと、そしてこれらの国々がダイレクトな方式で台湾のWHO総会参与を支持していることを示している。

　米国のハビエル・ベセラ（Xavier Becerra）厚生長官は、WHOの会員国は目の前にある様々な課題に団結して取り組まねばならないほか、非会員国との継続的な協力も不可欠だとし、「台湾をオブザーバーとしてWHO総会に招かなければならない」と強調した。

　カナダのパトリシア・ハイデュ（Patty Hajdu）保健相は、会員国でなければWHOの業務に参与出来ないのは不適切で、誰もが貢献可能だとし、台湾の参与も必要だと述べた。カナダがWHO総会での発言の中で公に台湾に言及するのは初めてで、カナダの台湾に対する重視のほどが示された。

　イギリスのマット・ハンコック（Matt Hancock）保健相は、イギリスは全ての人との連携に努力し、WHOが全人類のために存在していることを確実なものにすると強調、パンデミックに向き合う中、台湾は過去のようにオブザーバーとしてWHO総会に参加出来なければならないと訴えた。

　オーストラリアのグレッグ・ハント（Greg Hunt）連邦保健相も、台湾のWHO参与は全世界における衛生の安全に非常に重要だと述べた。

　日本の田村憲久厚生労働大臣は、「感染を抑え込んだケースをWHOが無視してはならない。例えば台湾だ」と指摘、感染対策での地理的空白を無くすことが感染症のまん延を効果的に防ぐことにつながると主張した。

　このほかにも中華民国（台湾）と正式に外交関係を結んでいるエスワティニ王国、グアテマラ、ホンジュラス、セントルシア、セントビンセント及びグレナディーン諸島、マーシャル諸島、ハイチ、ナウルの8カ国がいずれも台湾のため正義の発言を行った。これら8カ国は、WHOが台湾を受け入れ、WHO総会にオブザーバーとして招くよう呼びかけると共に、台湾を排除することはWHOの精神にそぐわないと指摘した。

Taiwan Today：２０２１年５月２６日

写真提供：WHO公式サイトより、中国時報
　WHO総会二日目、会員国から台湾支持の声が相次いだ。新型コロナウイルスが世界の団結の重要性を際立たせ、これらの国々はダイレクトな方式で台湾のWHO総会参与を支持した。