謝長廷・駐日代表が京都を訪問、「京都市・台南市交流推進協定書」調印式に出席
謝長廷・駐日代表(右2)、門川大作・京都市長(右3)、田中明秀・京都市議会議長(右4)、吉田孝雄・京都市議会副議長(右5)、寺田一博・京都市議会日台親善議員連盟会長(右1)、スクリーンは黄偉哲・台南市長、郭信良・台南市議会議長、並びに台南市関係者
台北駐日経済文化代表処の謝長廷・駐日代表は6月29日、30日に李世丙・台北駐大阪経済文化弁事処処長とともに京都府を訪問し、30日午後に京都市役所で開催された「京都市・台南市交流推進協定書」調印式に出席した。このなかで謝・駐日代表は、「台南市と京都市はいずれも台湾と日本の代表的な歴史ある古都で、両市の市議会が初めて友好交流協定を締結して3周年を迎え、リモートの方式で両市の交流推進協定の調印を行うことは、特別な意義がある」と強調し、両市の経済、文化、教育、観光などさまざまな分野の交流の強化と、コロナ後の京都市訪問団の訪台を期待した。
門川大作・京都市長(右)とリモート調印した黄偉哲・台南市長(左)
同調印式には、京都市側から門川大作・京都市長、田中明秀・京都市議会議長らが出席。台南市側からは黄偉哲・台南市長、郭信良・台南市議会議長らが出席し、両市をオンラインでつなぎ、謝・駐日代表が立ち会うなか、協定書への署名が行われた。
台南市の黄市長は、「台南は京都と同じ世界歴史都市連盟の一員であり、京都の美しい文化は印象深い」と挨拶し、交流が末永く続いていくことを祈念した。
京都市の門川市長は、昨年台南市から新型コロナウイルス医療従事者用のゴーグルが届けられたことに感謝の意を表し、「新型コロナで大変厳しい中でのオンラインによる締結式となったが、心はしっかりつながっていることを改めて実感している。市民同士の交流がさらに促進され、お互いの繁栄と世界の平和に貢献できることを願っている」と挨拶した。
謝長廷・駐日代表(左3)、菅谷寛志・京都府議会議長(右3)、秋田公司・京都府議会日台親善議員懇話会会長(右2)、能勢昌博・京都府議会日台親善議員懇話会副会長(右1)、鄒幼涵・駐日代表処顧問(左1)、李世丙・駐大阪弁事処処長(左2)
30日午前、謝・駐日代表は京都府庁および京都府議会を訪問し、西脇隆俊・京都府知事および菅谷寛志・京都府議会議長と会見した。このなかで謝・駐日代表は、台湾と日本の地方自治体間で締結された友好交流協定がこれまでに136件締結されており、地方からの草の根の交流がますます深まっているとの認識を示し、コロナ後の台湾と京都の相互訪問交流の再開を期待した。また、先月4日に日本政府から124万回分のワクチンが台湾に支援されたこと、ならびに先月11日に日本の参議院が台湾のWHO(世界保健機関)参加を支持する決議を全会一致で可決したことに対して深い感謝の意を表した。
西脇知事は、京都と台湾のコロナ後の交流再開を期待するとともに、天橋立など京都府北部についても台湾に向けて魅力をPRしていく考えを示した。
謝長廷・駐日代表(前列中央)、湊長博・京都大学総長(前左4)、稲垣恭子・京都大学副学長(前左2)、河野泰之・京都大学副学長(前右2)、北川進・アイセムス物質-細胞統合システム拠点長(前右4)、鄒幼涵・駐日代表処顧問(前右3)、李世丙・駐大阪弁事処処長(前左3)
謝・駐日代表は29日午後に、京都大学を訪問し、湊長博・京都大学総長、北川進・京大アイセムス物質-細胞統合システム拠点拠点長、永益英敏・京大総合博物館館長らと会見し、台湾と京都大学の学術交流について意見交換した。また、30日午後には京都国立博物館の文化財保存修理所も参観し、古都の文化財保存に関する説明を受けた。
謝長廷・駐日代表(右)、永益英敏・京都大学総合博物館館長(左)
京都大学に留学経験のある謝・駐日代表は、京都大学で得た経験を台湾で実践できたことに感謝の意を表すとともに、駐日代表として台日友好を全力で推進していくことを強調した。
《2021年7月5日》