蔡総統、日華議員懇談会の議員19人を昼食会でもてなす
蔡英文総統は10日正午、双十節祝賀式典に出席するため台湾を訪れた日本の国会議員による祝賀訪問団の一行を昼食会でもてなした。台湾を訪問したのは衆参両議院で約260人のメンバーを持つ超党派議員連盟「日華議員懇談会」(以下、日華懇)の古屋圭司会長を団長とする一行19人。日本の国会で最大規模を誇る親台湾派グループで、台湾と日本の国会外交における重要な窓口となっている。
蔡総統は歓迎の挨拶で、日華懇のメンバーはこれまでも長い間、双十節祝賀式典に参加してきたが、このコロナ禍で3年ぶりの参加となったこと、古屋会長を含め、日華懇の議員たちが実際の行動をもって台湾支持を表明し、台湾と日本の強い絆を改めて証明してくれたことに感謝した。
午前中に行われた祝賀式典では、日華懇のメンバーが日本と中華民国の国旗を持ってパレードを行った。また、京都橘高校吹奏楽部が総勢88人でマーチングバンドのパフォーマンスを見せてくれた。蔡総統は、「これらはいずれも台日友好の象徴だ。多くの台湾人が満足し、そして感動したことだろう」と述べた。
日本政府は11日から入国者数の上限を撤廃し、外国人の個人旅行を解禁する。これを踏まえて蔡総統は、「多くの台湾人が早速航空券を購入し、ホテルを予約するなど日本旅行の準備を進めているはずだ」と述べた。また、今月13日から台湾も国境を再開(入国者の隔離廃止)することから、多くの日本人観光客が台湾を訪れ、台湾と日本の交流がさらに促進されることを期待していると述べた。また、台湾と日本の観光や交流が順調に再開し、その人的往来が速やかにコロナ以前のレベルに戻るよう日華懇に協力を仰いだ。
蔡総統はまた、「台湾と日本は自由、民主主義、人権、法の支配といった価値観を共有し、互いに重要なパートナーである。これは台日関係にとって最も重要な基礎だ」と述べた。
これに対して古屋会長は、9月27日に行われた安倍元首相の国葬に、立法院院長(=国会議長)を務めた経験を持つ王金平氏、台湾日本関係協会(台湾の対日本窓口機関)会長の蘇嘉全氏、台北駐日経済文化代表処(日本における中華民国大使館に相当)代表の謝長廷氏の3人を派遣してくれたこと、台湾でも多くの一般市民が日本台湾交流協会台北事務所(台湾における日本大使館に相当)に足を運んで記帳を行い、安倍氏の死を悼んでくれたことなどに感謝した。
古屋会長はまた、祝賀式典での蔡総統の演説について「非常に素晴らしいもので、その内容に感動した」と称賛。とりわけ(1)台湾の自由と民主主義は、いかなる外来の圧力にも屈しない、(3)台湾の自由と民主主義の体制は、世界の自由と民主主義の体制の発展を左右するもので、それが破壊されるということは決してあってはならない、(3)某国家による脅威に台湾は諸外国と一丸となって対応し、台湾海峡両岸及び世界の平和と安定を維持する―などの内容が印象的だったと述べた。また、蔡総統が演説の最後に述べた「私は台湾人だと言えることは誇らしいこと」というセリフに深く感動、感服したと述べた。
古屋会長は最後に、蔡総統による特別なもてなしに感謝した上で、台日関係を増進させるために日華懇がこれからも尽力することを約束した。
Taiwan Today:2022年10月11日
写真提供:総統府
蔡英文総統は10日正午、双十節祝賀式典に出席するため台湾を訪れた日本の国会議員による祝賀訪問団の一行を昼食会でもてなした。台湾を訪問したのは衆参両議院で約260人のメンバーを持つ超党派議員連盟「日華議員懇談会」の一行19人。