李世丙・駐日副代表が日台政策研究所設立５周年記念シンポジウムに出席

李世丙・駐日副代表（写真中央）、松尾剛次・日台政策研究所代表理事/山形大学名誉教授（左４）、パネリストの河崎眞澄・東京国際大学教授（左３）、並びに日台政策研究所理事ら

　台北駐日経済文化代表処の李世丙・副代表は2月11日、東京・虎ノ門の台北駐日経済文化代表処台湾文化センターで開催された「日台政策研究所」設立５周年シンポジウムに出席した。このなかで李・駐日副代表は、昨年の世界の経済状況が好ましくない中でも台日間の投資は安定しており、サプライチェーンが強化されていると強調し、今後さらに経済、安全保障、観光、文化、青少年交流などあらゆる分野の台日交流が拡大することを期待した。

鈴木憲和・自民党青年局長/衆議院議員による基調講演

　同シンポジウムでは、鈴木憲和・衆議院議員/自由民主党青年局長が基調講演し、昨年５月に自民党青年局の一員として訪台し、蔡英文総統と会談したことを踏まえ、政治家から見た日本と台湾のこれからの展望について語った。鈴木局長は、台湾と日本の正式な外交関係がない中で、官民問わず率直にやりとりできる関係構築が重要であると指摘し、経済分野の結びつき強化に加え、台湾との国交樹立国が多い太平洋地域における日台または多国間の協力の可能性に期待を示した。

　パネルディスカッションは台湾とオンラインでつなぎ、松尾剛次・日台政策研究所代表理事/山形大学名誉教授がモデレーターを務め、河崎眞澄・東京国際大学教授、石原忠浩・国立政治大学助理教授、蔡錫勲・淡江大学日本政経研究所教授兼所長らにより、中国・習近平政権の対台湾政策、台湾総統選挙に向けた台湾政治の動向、台湾有事を防ぐため安保協力などについて活発な討論が行われた。

シンポジウムの様子。スクリーン写真は石原忠浩・国立政治大学助理教授

《２０２３年２月１４日》