謝長廷・駐日代表が第9回「日台交流サミットin仙台」に出席、「仙台宣言」が採択

謝長廷・駐日代表（右４）、池田敬之・宮城県副知事（左５）、郡和子・仙台市長（左４）、邱莉莉・台南市議会議長（右３）

　第9回「日台交流サミットin仙台」が11月18日に宮城県仙台市で開催され、日本各地から台湾と交流のある地方議員らをはじめ、池田敬之・宮城県副知事、郡和子・仙台市長、小野寺五典・元防衛大臣/衆議院議員、和田政宗・参議院議員ら日本側の来賓および日本各地在住の台湾僑胞ら、謝長廷・駐日代表らが出席した。頼清徳副総統もビデオメッセージを寄せ、同サミット開催を祝賀した。また、台湾から邱莉莉・台南市議会議長、黄錦平・高雄市議会秘書長らが市議会議員らを伴い来日し、同サミットには合わせて約300名が出席する盛会となった。

頼清徳副総統のビデオメッセージ

　今回の同サミットは西澤啓文・仙台市議会議員（仙台市議会日台友好議員連盟会長）が大会会長を務め、宮城県議会と仙台市議会が合同で開催準備を進めた。大会では佐藤仁・宮城県南三陸町長が「多謝！台湾！　台湾への感謝と絆を次の世代へ」と題する基調講演を行い、このなかで台湾赤十字（紅十字会）、慈済功徳会ならびに台湾各界からの東日本大震災への温かい支援に対して日本人が今も深い感謝の気持ちを抱いていると述べた。

佐藤仁・宮城県南三陸町長による基調講演

　同サミットでが会場全体の拍手の下、「仙台宣言」が採択された。同宣言では、日台の各分野の交流・連携のさらなる取り組みや「日台関係に関する基本法」制定の重要性が強調され、国連総会2758号決議は台湾を国際社会から排除するものではないという認識に立ち、台湾が世界保健機関（WHO）、国際民間航空機関（ICAO）、国際刑事警察機構（ICPO）などの国際機関への加盟、並びに「環太平洋パートナシップ協定に関する包括的・先進的な協定」（CPTPP）への台湾の早期加入に向けて日本による働きかけの強化を呼びかけた。

挨拶する謝長廷・駐日代表

　謝長廷・駐日代表は、主催者と関係各界による同サミットの準備に御礼を述べ、宮城県議会および仙台市議会が台湾のWHOやCPTPPなどへの参加支持決議を可決したことに感謝の意を表した。また、「ウクライナでの戦争は世界の人々に台湾海峡の平和の重要性を気付かせた。台湾はインド太平洋地域の責任ある一員として、台湾と日本は平和共同体となり、日本と手を携えて地域の平和と安定に対して積極的に貢献していきたい」との考えを示した。

写真左より、橋本啓一・日台交流サミットin仙台実行委員会事務局長/仙台市議会議員、西澤啓文・日台交流サミットin仙台大会会長/仙台市議会日台友好議員連盟会長、藤田和秀・全国日台友好議員協議会会長、邱莉莉・台南市議会議長、郡和子・仙台市長、池田敬之・宮城県副知事、石川光次郎・日台交流サミットin仙台実行委員長/宮城県議会日台議員連盟会長

　今回の「日台交流サミットin仙台」は成功裏に閉幕し、次期開催地の台南市議会に任務が引き継がれた。第10回「日台交流サミット」は来年7月29日～同30日に台南市で開催される。

《２０２３年１１月２０日》