世界の民主主義諸国が台湾に集結、頼総統が対中国政策で講演

　頼清徳総統は30日午後、日米欧やオーストラリアなどの民主主義国の議員で結成した「対中政策に関する列国議会連盟（IPAC）」の台湾特別議会年次総会に出席し、「台湾のグローバルビジョン」をテーマに講演を行った。年次総会では、具体的な行動で台湾への支持を示し、中国の威嚇に対する反発を訴え、中国による「国際連合総会第2758号決議」の歪曲に関する各国議会のモデル決議を採択した。また総会後の記者会見で、新たに、台湾、コロンビア、イラク、マラウイ、ソロモン諸島、ガンビア、ウルグアイがIPACの正式なメンバーとなったことが明らかになった。

　頼総統は、過去最多の国境を越えた国会議員訪問団に謝意を表し、このことが各国の台湾に対する重視と支持を示していると述べた。頼総統はまた、台湾が民主主義防衛の最前線に立ち、台湾の民主主義を守る決意があり、地域の平和を維持するために皆と協力するという確固たる信念を持っていると強調した。中国のいかなる国に対する脅威も、世界にとっての脅威となり得ることから、台湾は、民主主義パートナーと共に「民主主義の傘（Democratic Umbrella）」を広げるよう尽力し、理念を同じくする国々を権威主義拡大の脅威から守り、世界の民主主義、平和、発展を促進していくとしている。

　頼総統はさらに、「平和のための4大アクションプラン」についても言及した。4大アクションプランとは、国防の強化、経済安全保障の構築、民主主義諸国との協力強化、両岸関係における安定的かつ原則的なリーダーシップの確立。一致団結した民主主義の台湾は、国際社会により多くの貢献を果たし、「台湾は世界を必要とし、世界も台湾を必要としている」ことを胸に刻み、皆で一丸となって、より良い未来を築くために協力できるよう期待している。

　今回の年次総会は、23カ国および欧州議会から49名の国会議員や各国の政府要人が出席し、IPACの会合で過去最大規模となった。

Taiwan Today：２０２４年７月３１日

写真提供：中華民国総統府ニュースサイトより
　台湾は、民主主義パートナーと共に「民主主義の傘（Democratic Umbrella）」を広げるよう尽力し、理念を同じくする国々を権威主義拡大の脅威から守り、世界の民主主義、平和、発展を促進していくとしている。