ツバルで初の「GCTF」セミナー、小島嶼国の気候変動への強靭性構築話し合う

　台湾、米国、オーストラリア、日本、ツバルが15日と16日、ツバルの首都フナフティで「グローバル協力訓練枠組み（GCTF）」のセミナーを実施した。テーマは「Building Climate Change Resilience in the Small Island States（小島嶼国の気候変動に対する適応力の構築）」で、小規模な島嶼国がいかにしてその強靭性を高め、気候変動による影響に適応していくかが議論された。

　開幕式では台湾の林東亨駐ツバル大使、オーストラリアのBrenton Garlick駐ツバル高等弁務官（High Commissioner ）、米国際開発庁（USAID）で太平洋島嶼国の問題に取り組むMichael Glees副部長（Deputy Director）、ツバルのマイナ・タリア（Maina Talia）気候変動・環境大臣らがそれぞれあいさつを行った。

　台湾、オーストラリア、日本、パラオ、マーシャル諸島、スウェーデンのスピーカーが気候変動による影響に関する自国の現況と取り組みを紹介すると共に、小規模な島嶼国が強靭性を高め、気候変動による影響に適応できるよう国際協力を通じて支援していくことが話し合われた。
　
　活動にはツバルの政府及び各界の関係者60人あまりが参加。会議以外にツバルで進められる「ツバル沿岸適応プロジェクト（TCAP）」の埋め立て工事及び浮体式太陽光発電（FPV）システムを視察し、ツバルが気候変動に立ち向かっていこうとする決意と努力を確認した。

　GCTFは2015年6月に台湾と米国が共同で設立したもので、その後理念の近い国である日本とオーストラリア、カナダが相次いで加入。2021年以降は海外イベントも展開しており、ツバルでGCTFのイベントを行うのは今回が初めてだった。

Taiwan Today：２０２４年８月２１日

写真提供：外交部
　台湾、米国、オーストラリア、日本、ツバルが15日と16日、ツバルの首都フナフティで「グローバル協力訓練枠組み（GCTF）」のセミナーを実施、小島嶼国の気候変動に対する適応力の構築を話し合った。ツバルでの「GCTF」イベントは初めて。