李逸洋・ 駐日代表 着任のご挨拶

この度、台湾の駐日代表に就任し、大変光栄に思っております。まず初めに、皆様に心からのご挨拶と感謝の意を表したいと思います。

私はこれまでに10回以上日本を訪れたことがありますが、そのほとんどは観光であり、気軽な気持ちでした。しかし今回は全く異なります。頼清徳総統は一貫して台日友好関係の発展を非常に重視しており、総統からこの大任を引き受け、責任の重さを深く感じ、常に身の引き締まる思いです。今後も全力を尽くして、台日関係の推進に頑張ります。台湾と日本は長い間、非常に深い友情を築いてきました。

駐日代表処が民間の調査会社に委託して行った日本の国民に対する調査と日本台湾交流協会が委託して行った台湾の国民に対する調査の結果、互いの好感度がどちらも77％であることがわかりました。両国民の約8割はお互い相手に対して好感度を持っているのです。

観光客の数に関して、人口比率で見ますと、台湾は日本への観光客数で1位となっており、台湾の人口2300万人あまりの中で年間約600万人が日本を訪れています。また、日本は台湾の第3位の貿易相手国でもあります。

このような密接な関係の中、過去を振り返ってみますと、地震や台風、水害、大きな疫病などに直面した際には、台湾と日本は常に苦楽を共にし、積極的に助け合ってきました。このような深い友情は国際社会においても非常に貴重です。今年台湾の花蓮地震の際には、日本政府と国民の皆様から迅速かつ、ご厚情あふれるお見舞いの言葉と義援金をいただき、台湾の国民は深く感謝しています。今日この場をお借りし、改めて日本政府と国民の皆様に感謝を申し上げます。

現在、台日両国は経済、半導体、貿易、観光、文化、社会など多くの分野での交流が、史上最高のレベルに達していると言えます。特に両国の国会議員や地方間の緊密な交流は非常に重要です。頼清德総統は、台湾と日本が強固なパートナーであることを強調し、両国が協力し台日友好関係の新たな局面を切り開くことを期待し、さらに、民主主義国家のパートナーと共に「民主主義の保護傘」を広げ、世界の民主主義、平和、繁栄を共に促進していくことを表明しました。

将来私は頼総統の理念に基づき、日本と共に「民主主義の保護傘」を広げ、民主主義と自由の価値観を守ります。地域の平和と安定を維持しながら、台湾と日本の各分野の発展を促進することに努力します。

現在、台日関係は数十年来最良の時期にあります。この良好な基礎の上でさらに前進するために、今後とも皆様のご協力、ご支持をいただけますようお願い申し上げます。ありがとうございました。

【台北駐日経済文化代表処　2024年9月9日】

李逸洋・ 駐日代表 着任のご挨拶

李逸洋・駐日代表着任のご挨拶